陸上競技では、走る・跳ぶ・投げるなど、
種目によって求められる動きが大きく異なります。
そのためウォームアップも、
全員が同じメニューをこなすだけではなく、
「これから何をするのか」に合わせて組み立てることが大切です。
ウォームアップは「身体を温めて終わり」ではない。
全身を動かしたあと、
可動域・動作・スピードを段階的に競技へ近づけ、
最後にその日の身体の状態を確認します。
ウォームアップの役割とは?
ウォームアップは、
練習や試合前に身体を運動へ移行させるための準備です。
いきなり全力で走ったり跳んだりするのではなく、
強度や動作を段階的に上げていきます。
温める
全身を軽く動かす
動かす
必要な関節を動かす
高める
速度・力発揮を上げる
競技へ
種目特有の動きへつなぐ
「何分やるか」だけで決めない
ウォームアップでは、
「必ず○分行えば大丈夫」と
時間だけで判断する必要はありません。
気温、練習内容、種目、本人の身体の状態などによって、
必要な準備は変わります。
環境
暑い日・寒い日など、
気温や練習環境によって調整します。
種目
短距離・長距離・跳躍・投てきでは、
必要な準備が異なります。
体調
疲労感・痛み・身体の重さなど、
その日の状態も確認します。
陸上競技でも種目によって準備は変わる
同じ陸上競技でも、
100mと長距離走では競技中の動きが異なります。
ウォームアップ後半では、
実際に行う種目へ少しずつ近づけていきます。
| 種目 | 後半で準備したい動き | 考え方 |
|---|---|---|
| 短距離 | 加速・素早い力発揮 | 徐々に走速度を上げて全力走へ近づける |
| 中・長距離 | 走動作・リズム | その日の練習やレース強度へ段階的に移行する |
| 跳躍 | 助走・踏み切り | 走る動きから跳躍動作へつなげる |
| 投てき | 回旋・ステップ・投動作 | 軽い動作から徐々に競技動作へ近づける |
ストレッチだけで終わらせない
身体の硬さが気になる場合には、
ストレッチをウォームアップの一部として使うこともできます。
ただし、その後に走るのであれば、
実際に関節を動かし、
身体を支え、
徐々にスピードを上げる段階も必要です。
ジョグ・スキップなどで、
まず全身を動かします。
股関節・足首・胸郭など、
必要な部位を動かします。
ランニングドリルなどを使い、
競技に必要な動きへ近づけます。
徐々に速度や力発揮を高め、
メイン練習へ移行します。
ウォームアップは「評価」の時間にもなる
毎回同じ動きを行っていると、
「今日はいつもより脚が重い」
「片側だけ動かしにくい」
といった変化に気づくことがあります。
そのためウォームアップは、
単なる準備運動ではなく、
その日の身体を確認する時間としても活用できます。
| CHECK | 確認すること |
|---|---|
| 痛み | 走ったり跳んだりしたときに痛みがないか |
| 左右差 | 左右で動きや感覚に大きな違いがないか |
| 疲労 | いつもより身体が重くないか |
| 動き | スムーズに走る・跳ぶ動作へ移行できているか |
自分の課題を1つ加える
全員共通のウォームアップだけでなく、
自分の身体や動作に合わせたメニューを
一部取り入れる方法もあります。
例えば、
股関節の動きが課題であれば股関節のエクササイズ、
片脚での安定性が課題なら片脚動作など、
目的を決めて追加します。
共通メニュー + 自分の課題
毎回すべてを変える必要はありません。
基本となる流れを作ったうえで、
自分に必要な準備を少し加えていきます。
試合前は「疲れるため」に行わない
ウォームアップはトレーニングそのものではありません。
特に試合前は、
ウォームアップだけで必要以上に疲れてしまわないようにしながら、
実際の競技強度へ身体を準備していきます。
「たくさんやったから準備できた」ではなく、
メインの競技で動ける状態になっているかを確認することが重要です。
ウォームアップのゴールは、
「終わったこと」ではなく「競技を始められる状態」。
まとめ
陸上競技のウォームアップでは、
全身を軽く動かしたあと、
必要な関節や動作を確認し、
徐々に実際の競技へ近づけていきます。
短距離・長距離・跳躍・投てきなど、
種目によって必要な準備は異なります。
時間やメニューを固定するだけではなく、
「今日の身体はどうか」
「このあと何をするのか」
という視点を持って組み立てていきましょう。
競技の前に、身体の準備から整える。
WiSPでは可動域・筋力・動作・競技特性を確認しながら、
学生アスリート一人ひとりに必要な身体づくりを考えています。
FROM KNOWLEDGE TO ACTION
身体を知ることから、
次の一歩へ。
記事で得た知識も、身体の状態や目的によって活かし方は変わります。 WiSPでは、今の身体や動きを確認しながら、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
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