ダイエットというと、
「できるだけ食べる量を減らす」
ことを最初に考える方もいると思います。
しかし身体づくりでは、
摂取エネルギーだけではなく、
一日にどのくらい身体を動かし、
どのくらいエネルギーを使っているかも重要です。
そこで知っておきたい考え方の一つが、
「エネルギーフラックス」です。
「食べない身体づくり」ではなく、「動いて、必要な分を食べる」ことも考える。
エネルギーフラックスは、
摂取エネルギーと消費エネルギーの
“流れの大きさ”を見る考え方です。
エネルギーフラックスとは?
エネルギーフラックスは、
一定期間における
エネルギー摂取量とエネルギー消費量の
大きさを考える概念です。
例えば体重が大きく変化していない
2人がいたとしても、
一日の過ごし方は同じとは限りません。
| 摂取エネルギー | 消費エネルギー | |
|---|---|---|
| 低いフラックス | 比較的少ない | 比較的少ない |
| 高いフラックス | 比較的多い | 比較的多い |
ここで重要なのは、
「高い=必ず良い」「低い=悪い」
と単純に評価するものではないということです。
「エネルギーが循環する」という意味ではない
エネルギーフラックスは、
「食べたエネルギーが体内を効率よく循環している状態」
を表す言葉ではありません。
身体へ入ってくるエネルギーと、
身体から使われるエネルギーの
流量・大きさを捉える考え方です。
摂取
食事から入る
身体
生命活動・運動
消費
身体で使う
消費エネルギーは運動だけではない
一日のエネルギー消費には、
トレーニング以外にも
さまざまな要素があります。
安静時
生命を維持するために
必要なエネルギー。
日常活動
歩く・立つ・家事・仕事など
日常生活で使うエネルギー。
運動
筋トレや有酸素運動などで
使うエネルギー。
食事
食べたものを消化・吸収する
過程でもエネルギーを使います。
ダイエット=摂取量を減らし続ける、ではない
体脂肪を減らすには、
長期的なエネルギーバランスが重要です。
だからといって、
食事量をできるだけ少なくすればよい
ということではありません。
極端に食事量を減らすと、
必要な栄養素を確保しにくくなったり、
トレーニングや日常生活に必要な
エネルギーが不足したりする可能性があります。
「食べる量を減らす」だけでなく、「身体を動かす量」も考える。
食事だけを削り続けるのではなく、
日常活動や運動を含めて身体づくりを考えます。
高エネルギーフラックスなら痩せる?
高いエネルギーフラックスについて、
「たくさん食べて、たくさん動けば
脂肪燃焼効率が上がる」
と説明されることがあります。
しかし、
エネルギーフラックスが高いだけで
自動的に体脂肪が減るわけではありません。
体重や体脂肪の変化には、
摂取と消費のバランス、
食事内容、身体活動、トレーニング、
そして継続期間などが関係します。
「脂肪燃焼効率」だけを追わない
運動中に脂肪がどのくらい
エネルギーとして使われるかと、
長期的に体脂肪が減ることは
同じ意味ではありません。
身体づくりでは、
「脂肪が燃えやすい運動」を探すだけではなく、
一日・一週間という長い単位で
エネルギー収支と生活を考えることが大切です。
| 見る範囲 | 考えること |
|---|---|
| 運動中 | 運動強度・使用するエネルギー源 |
| 1日 | 食事・日常活動・運動 |
| 1週間〜 | 体重・体脂肪・筋力・体調などの変化 |
HIITをしないと代謝は高まらない?
エネルギー消費を増やす方法は、
HIITのような高強度運動だけではありません。
運動経験や目的によっては、
ウォーキング、
筋力トレーニング、
軽〜中強度の有酸素運動などでも
十分に身体活動量を増やすことができます。
筋力・筋量を
維持・向上させる。
体力や活動量を
高める方法の一つ。
歩く・立つなど
普段の活動を増やす。
継続できる状態を
つくる。
「ミトコンドリアを活性化すれば痩せる」とも考えない
持久的な運動への適応として、
骨格筋のミトコンドリアに
変化が起こることは知られています。
ただし、
「ミトコンドリアを活性化すれば
代謝が上がって体脂肪が減る」
と一直線に考える必要はありません。
運動による適応は、
体力向上などを含めた
身体の変化の一部として考えます。
ホルモンを「整える」ことを目的にしない
元気な身体をつくるために、
インスリン・コルチゾール・成長ホルモンなどを
自分で細かくコントロールしようとする必要はありません。
「この運動でホルモンを整える」
「この食事で脂肪を蓄えにくくする」
と一つのホルモンだけに注目するより、
基本的な生活習慣を整えることが大切です。
食事
必要量を確保
活動
日常から動く
運動
目的に合わせる
回復
継続につなげる
活動量が少ないなら、まず日常から変えてもいい
エネルギー消費を増やすために、
毎日ハードなトレーニングをする必要はありません。
座っている時間が長い人であれば、
歩く機会を増やしたり、
日常生活の中で身体を動かしたりすることも
身体活動量を増やす方法です。
そのうえで、
筋力トレーニングや有酸素運動を
目的に合わせて組み合わせます。
数字だけではなく身体の変化を見る
身体づくりでは、
摂取カロリーと消費カロリーだけで
すべてを評価する必要はありません。
WiSPでは、
体組成だけでなく、
筋力・体力・動作・日常生活での変化なども
一緒に確認していきます。
体組成
体重・筋肉・脂肪などの
変化を見る。
筋力
扱える負荷や
身体機能を見る。
生活
疲れにくさや
活動量を見る。
「どれだけ食事を減らせるか」ではなく、
「食べて、動いて、続けられる身体」を考える。
まとめ
エネルギーフラックスは、
摂取したエネルギーが
「効率よく循環しているか」を示す指標ではありません。
摂取エネルギーと消費エネルギーの
大きさを考えるための概念です。
高いエネルギーフラックスだから
必ず痩せるわけでも、
ホルモンや代謝が自動的に最適化されるわけでもありません。
食事を極端に削ることだけに頼らず、
日常活動・筋力トレーニング・有酸素運動などを組み合わせながら、
自分に合った身体づくりを進めていきましょう。
食事を減らすだけではなく、動ける身体をつくる。
WiSPでは体組成・筋力・身体の動きなどを確認しながら、
運動と生活の両面から
一人ひとりに合わせた身体づくりをサポートしています。
FROM KNOWLEDGE TO ACTION
身体を知ることから、
次の一歩へ。
記事で得た知識も、身体の状態や目的によって活かし方は変わります。 WiSPでは、今の身体や動きを確認しながら、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
呉市のパーソナルジム WiSP
