ダイエットのために運動を始めたいけれど、
「腰を痛めそうで不安」
「以前、筋トレをして腰が痛くなった」
という方もいると思います。
だからといって、
腰痛が心配な人は筋トレを避けた方がいい、
というわけではありません。
大切なのは、
現在の身体の状態に対して
どのくらいの負荷から始めるかです。
腰を「守る」だけではなく、負荷に対応できる身体をつくる。
腰を一切動かさないことを目指すのではなく、
動作・筋力・運動量を確認しながら
段階的に身体を強くしていきます。
腰痛は一つの原因だけでは説明できない
腰が痛くなると、
「姿勢が悪いから」
「腹筋が弱いから」
「身体が硬いから」
と原因を一つに決めたくなることがあります。
しかし腰痛には、
身体への負荷、運動量、筋力、睡眠、
仕事や生活環境など、
さまざまな要素が関係します。
身体への負荷
重量・回数・運動時間など、
どの程度の刺激が加わったか。
身体の能力
筋力・可動域・体力など、
負荷へ対応する能力。
回復
睡眠や疲労など、
トレーニング以外の状態。
「重いもの=腰に悪い」ではない
重いものを持つこと自体を
必ず危険な動作と考える必要はありません。
一方で、
運動経験が少ない状態から
急に大きな負荷や運動量へ進めば、
身体への負担が大きくなる可能性があります。
重要なのは、
今の身体が対応できる負荷から始めて、
少しずつ負荷を高めることです。
確認
現在の身体
練習
動作を覚える
負荷
筋力を高める
発展
できることを増やす
背骨は「絶対にまっすぐ」が正解?
スクワットやデッドリフトでは、
腰が反ったり丸まったりしないように
指導されることがあります。
トレーニングを始めたばかりの段階では、
動作を覚えるために
背骨や骨盤の位置をコントロールすることは有効です。
ただし人間の背骨は、
曲げる・伸ばす・回すなど
本来さまざまな方向へ動きます。
そのため、
「腰を動かしたら危険」ではなく、
どの動きを、どの負荷で行っているか
を考えることが大切です。
フォームは「一つの正解」ではなく、目的と負荷に合わせて考える。
身体の特徴や可動域、筋力によって
適した動き方には個人差があります。
腹圧は大切。でも「お腹に力を入れれば安全」ではない
重量を扱うときには、
体幹周囲の筋肉を使って
身体を支える能力が必要になります。
腹腔内圧も、
負荷を扱う際の体幹の剛性に関係します。
ただし、
「息を吐いてお腹を固めれば腰痛を防げる」
と一つの方法だけで考える必要はありません。
呼吸、姿勢、負荷、動作速度などを
トレーニング内容に合わせて調整します。
体幹トレーニング=プランクだけではない
腰痛が心配だからといって、
プランクなどの静止運動だけを
続ける必要はありません。
体幹には、
身体を安定させるだけでなく、
手足の動きに合わせて
力を受けたり伝えたりする役割があります。
外から加わる力に対して
姿勢をコントロールする。
曲げる・伸ばす・回すなど
必要な動きを行う。
下半身と上半身を
連動させる。
段階的に扱える
負荷を高める。
不安定な場所でやれば腰痛予防になる?
バランスボールや片脚立ちなど、
不安定な条件を利用するトレーニングもあります。
これらは目的によって
一つの選択肢になりますが、
不安定にすればするほど体幹が強くなり、
腰痛を予防できるわけではありません。
筋力を高めたい場合には、
安定した環境でしっかり負荷を扱うことも重要です。
| 方法 | 主な狙い |
|---|---|
| 安定した環境 | 負荷をかけて筋力を高めやすい |
| 不安定な環境 | バランスや身体コントロールなどに利用 |
| 動作トレーニング | 日常やスポーツに必要な動きを練習 |
ダイエットなら「腰だけ」を見ない
ダイエットの目的が
体脂肪を減らすことであれば、
腰痛予防の運動だけで完結するわけではありません。
筋力トレーニング、
有酸素運動、
日常生活での活動量、
そして食事を組み合わせて考えます。
筋トレ
身体を強くする
有酸素
活動量を確保
日常活動
歩行・生活
食事
全体を調整
痛みが出たら「全部やめる」ではなく状態を確認
運動中に腰へ違和感が出た場合、
痛みを我慢して同じ運動を続ける必要はありません。
一方で、
痛みがあるからといって
すべての運動を一律に中止するとも限りません。
痛みの程度や動作との関係を確認しながら、
重量・可動域・種目・運動量などを調整します。
| 確認 | 調整例 |
|---|---|
| 重量 | 負荷を下げて動作を確認する |
| 可動域 | 痛みのない範囲へ調整する |
| 種目 | 別の動作へ変更する |
| 運動量 | セット数や回数を減らす |
医療機関への相談を優先したい場合
腰痛の中には、
トレーニング内容を調整するだけではなく
医療機関での評価が必要なケースもあります。
強い痛みが続く場合や、
脚のしびれ・筋力低下などがある場合、
発熱や外傷後の強い痛みなどがある場合には、
自己判断でトレーニングを続けず
医療機関への相談を検討してください。
腰を「使わない身体」にするのではなく、
少しずつ「負荷に対応できる身体」をつくる。
まとめ
腰痛リスクを抑えながら身体づくりを進めるために、
「腰を絶対に曲げない」
「腹筋だけを鍛える」
「不安定な場所で体幹を鍛える」
と一つの方法に限定する必要はありません。
現在の筋力・可動域・運動経験を確認し、
対応できる負荷から少しずつ
トレーニングを進めることが大切です。
そしてダイエットでは、
腰だけに注目するのではなく、
筋トレ・有酸素運動・日常活動・食事を
全体として考えていきましょう。
身体を守るだけでなく、負荷に対応できる身体へ。
WiSPでは痛みの有無だけでなく、
可動域・筋力・動作などを確認しながら、
現在の身体に合わせてトレーニングを調整しています。
FROM KNOWLEDGE TO ACTION
身体を知ることから、
次の一歩へ。
記事で得た知識も、身体の状態や目的によって活かし方は変わります。 WiSPでは、今の身体や動きを確認しながら、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
呉市のパーソナルジム WiSP

