野球では、投げる・打つ・捕る・走るなど、
さまざまな動作を高いスピードの中で行います。
肩や股関節などに必要な可動域があることは大切ですが、
「身体が柔らかい=野球の動きが良くなる」とは限りません。
その可動域を自分でコントロールし、力を発揮できることも重要です。
「動く範囲」と「使える範囲」は同じではない。
柔軟性だけを見るのではなく、
可動域・筋力・安定性・動作コントロールを確認しながら、
最終的に野球の動作へつなげていきます。
柔軟性があれば野球の動きは良くなる?
投球では肩や胸郭、股関節などが動き、
打撃でも下半身から体幹、上半身へと身体全体を使います。
そのため、それぞれの動作に必要な可動域を確保することは重要です。
ただし、大きく動かせることと、
その範囲を自分でコントロールできることは別の要素です。
動かせる
必要な可動域を確保する
支えられる
筋力・安定性を使う
制御できる
姿勢や動きを調整する
野球で使う
投球・打撃・守備へ
「柔らかい」と「コントロールできる」の違い
| 見るポイント | 確認していること | 野球で考えると |
|---|---|---|
| 可動域 | 関節が必要な範囲まで動くか | 肩・胸郭・股関節などの動き |
| 筋力 | 姿勢を支え、力を発揮できるか | 投球・打撃・走塁などの土台 |
| 安定性 | 動作中に姿勢や関節を保てるか | 片脚支持・着地・踏み込みなど |
| コントロール | 必要な動きをタイミングよく調整できるか | 投球・打撃・守備動作へつなげる |
野球では「全身のつながり」が重要
投球や打撃は、一つの関節だけで行う動作ではありません。
下半身で身体を支えながら体幹や上半身を動かすなど、
複数の部位を組み合わせて動作を行います。
投球
下半身で身体を支えながら、
体幹・肩・腕を連動させてボールを投げます。
打撃
股関節や体幹を使いながら、
身体の回転とバット操作を組み合わせます。
守備
構える・移動する・止まる・捕るなど、
状況に合わせて姿勢を変化させます。
可動域があっても動きにくい場合がある
ストレッチでは十分に動くのに、
実際のスクワットや片脚動作では動きにくい。
このようなケースもあります。
その場合は、単純に「もっと柔らかくする」と考えるのではなく、
筋力やバランス、姿勢のコントロールなど、
別の要素も確認する必要があります。
肩・胸郭・股関節など、
競技動作に関係する部位の動きを確認します。
必要な姿勢を支えたり、
力を発揮したりできるかを確認します。
片脚で身体を支えた状態でも、
姿勢をコントロールできるか確認します。
基礎的な動作から始め、
徐々にスピードや野球特有の動きへつなげます。
固有感覚も身体のコントロールに関わる
身体を動かすときは、
目で確認しなくても関節の位置や身体の動きを感じながら調整しています。
こうした身体位置や動きに関する感覚には、
固有感覚(プロプリオセプション)も関係します。
ただバランス器具に乗れば野球が上手くなるということではありません。
片脚支持や姿勢変化などを利用しながら、
必要な動作をコントロールする練習の一つとして取り入れます。
スピードを上げる前に確認したいこと
ゆっくりした動作ではコントロールできても、
スピードが上がると姿勢や動きが変化することがあります。
そのため、最初から試合と同じスピードだけで練習するのではなく、
動作を確認しながら段階的に速度や負荷を上げる方法もあります。
SLOW
ゆっくり動きを確認
CONTROL
姿勢・関節を調整
SPEED
徐々に速度を上げる
BASEBALL
競技動作へつなげる
柔軟性は「どこまで動くか」。
さらに「その範囲をどう使うか」まで確認する。
まとめ
野球では、肩や股関節などに必要な可動域を確保することは大切です。
ただし、可動域が大きいことだけで投球・打撃・守備の動作が決まるわけではありません。
筋力、安定性、身体の位置を感じる能力、
動作コントロールなども確認しながら、
最終的に野球の動きへつなげていくことが重要です。
「もっと柔らかくするべきか」だけではなく、
「今ある可動域を使えているか」という視点も持ちながら、
身体づくりを進めていきましょう。
身体の特徴を、野球の動きにつなげる。
WiSPでは可動域・筋力・姿勢・動作を確認しながら、
一人ひとりの身体や競技に合わせたトレーニングを組み立てています。
FROM KNOWLEDGE TO ACTION
身体を知ることから、
次の一歩へ。
記事で得た知識も、身体の状態や目的によって活かし方は変わります。 WiSPでは、今の身体や動きを確認しながら、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
呉市のパーソナルジム WiSP

