「毎週運動したほうがいいのはわかってるけど、正直そんなに時間が取れない…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
忙しいスケジュールの中で、「週に1回だけでも意味があるならやってみたい」と思う方は少なくありません。
この記事では、“週1トレ”の価値と、無理なく始められる考え方をお伝えします。
■ 週1回の運動にも、しっかり意味があります
「週に1回だけで効果なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、答えはYESです。
実際、マサチューセッツ総合病院の研究では、「週末アスリート」と呼ばれる人たち――つまり週に1〜2回だけ運動する人たちでも、定期的に運動する人と同じような健康効果が得られる可能性があると報告されています。
■ 運動がもたらす健康効果は科学的にも証明されている
週に1回程度の運動でも、以下のような病気のリスクが下がることが分かっています:
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 心不全
- 心房細動
つまり、頻度よりも**「ゼロでないこと」**が、まずは大切なのです。
■ 理想は週2〜3回。でも現実は…
たしかに、運動の頻度を増やせば、筋力や体力の向上、代謝改善など、より多くの効果が得られます。
けれども、仕事や家事・育児などに追われる中、最初からそのペースを目指すのはハードルが高いと感じる人も多いはず。
だからこそ「週に1回」から始める価値があります。
■ 週1から始める人に大切なこと
一番大切なのは、「これならできそう」と思えるものを選ぶことです。
最初は、体をほぐすようなストレッチや、軽く体を動かすだけでもOK。
無理に汗をかこうとしなくても、「今週もちゃんと動けたな」と思えるだけで十分です。
たとえば、
- 歩く距離を少しだけ増やす
- お気に入りの音楽をかけながら軽く体を動かす
- 自宅でできる軽い体操を数分やってみる
など、簡単で心地いいと思えることからスタートしてみましょう。
■ 運動習慣は「気合」より「環境」
運動は、根性や意志の力でどうにかしようとすると続きません。
それよりも、「曜日を決めておく」「動きやすい服を出しておく」「やることを最初から決めすぎない」など、習慣化しやすい環境づくりがとても効果的です。
1回の運動で人生は変わりませんが、1回を続けることで体と心は少しずつ変わっていきます。
■ 体は習慣の積み重ねでできている
今の体調や体型は、これまでの習慣の結果です。
それを変えていくには、大きなチャレンジよりも、小さな行動の積み重ねが近道になります。
「週に1回体を動かす」――それだけでも、体が軽く感じたり、気分が前向きになったり、変化を感じることができるはずです。
■ おわりに:ゼロより1。まずはそれだけでいい
「週1回しかできない」ではなく、「週1回できるならそれで十分」。
あなたの今のライフスタイルの中で無理なく取り入れられることが、一番価値ある運動です。
最初の1回が続けば、やがてそれは“習慣”になります。
未来の自分のために、まずは週1回、動いてみませんか?