陸上競技では、
全力疾走・インターバル・長距離走・跳躍・投てきなど、
種目によって身体へかかる負荷が大きく異なります。

強い練習を行うことは、
パフォーマンスを高めるために必要な刺激の一つです。

しかし、練習だけを増やして
回復が追いつかなければ、
次の練習を良い状態で行いにくくなります。

KEY POINT
リカバリーは「疲れを取る作業」ではなく、次の練習につなげる過程。

練習後30分だけを見るのではなく、
その日の食事・水分・睡眠・翌日の身体まで確認します。

トレーニングは「練習して終わり」ではない

練習によって身体へ刺激が加わると、
その後は回復しながら
次の運動へ対応していきます。

そのため、
トレーニングとリカバリーを
別々に考える必要はありません。

01
練習
身体へ刺激
02
疲労
身体へ負荷が残る
03
回復
食事・睡眠など
04
次の練習
再び刺激へ

回復に必要なのは一つではない

「疲れたらストレッチ」
「運動後はプロテイン」
という一つの方法だけで
リカバリーが決まるわけではありません。

NUTRITION
栄養

練習で使ったエネルギーや
身体に必要な栄養を補給する。

HYDRATION
水分

発汗量や環境に応じて
水分・電解質を補う。

SLEEP
睡眠

次の活動に向けて
回復する時間を確保する。

「運動後30分」を逃したら回復できない?

練習後に栄養を補給することは大切です。

特に一日に複数回練習する場合や、
次の運動までの時間が短い場合には、
練習後の補給を早めに行うことが重要になる場面があります。

ただし、
30分を過ぎた瞬間に栄養補給の意味がなくなるわけではありません。

IMPORTANT
「30分以内に飲めたか」より、「練習後に必要な食事を確保できたか」。

練習前の食事や一日の摂取量、
次の練習までの時間も含めて考えます。

練習後は「糖質+たんぱく質」を考える

陸上競技では、
練習によってエネルギーを消費します。

そのため練習後は、
たんぱく質だけに注目するのではなく、
運動量に応じて炭水化物なども含めた
食事を考えることが大切です。

栄養 考え方 食品例
炭水化物 運動で使ったエネルギーの補給 ご飯・パン・麺・果物など
たんぱく質 身体の材料として利用 肉・魚・卵・乳製品・大豆など
水分 発汗などで失った分を補う 水・飲料など
電解質 発汗量が多い場合などに考慮 食事・スポーツドリンクなど

「糖質:たんぱく質=2:1」を全員のルールにしない

練習後の食事では、
糖質とたんぱく質の比率が
紹介されることがあります。

しかし必要量は、
体格・練習内容・練習時間・一日の食事・
次の練習までの時間などによって変わります。

比率だけを合わせるより、
その選手に必要なエネルギーと栄養を確保できているか
を確認することが重要です。

クールダウンで「老廃物を流す」と考えない

練習後に軽く身体を動かすことで、
徐々に運動強度を下げたり、
身体の状態を確認したりできます。

ただし、
「軽いジョグやストレッチをすれば
老廃物が流れて疲労が取れる」
と単純に説明する必要はありません。

クールダウンを行う場合も、
その日の練習や身体の状態に合わせて
内容を選びます。

軽い移動

必要に応じて歩行や
軽いジョグなどを行う。

身体を確認

痛み・張り・
動きにくさなどを見る。

必要なケア

状況に応じて
ストレッチなどを選択する。

補給へ

水分や食事を
確保する。

睡眠はリカバリーの大きな土台

練習後にさまざまなケアを行っていても、
睡眠時間が不足していれば
十分なコンディションを保ちにくくなります。

特に学生では、
部活動だけでなく
学校・通学・勉強なども一日の負荷になります。

練習時間だけを見るのではなく、
一日のスケジュールの中に睡眠時間を確保できているか
を確認しましょう。

SCHOOL
学校
日中の活動
TRAIN
練習
競技の負荷
EAT
食事
補給
SLEEP
睡眠
回復時間

「何時間で完全回復」と固定しない

筋トレや高強度練習のあとに
「48時間」「72時間」などの数字を
目安として見ることがあります。

しかし、
すべての練習から同じ時間で
完全に回復するわけではありません。

短い刺激と高負荷の練習、
長時間の持久系練習では
身体への負担も異なります。

確認項目 見るポイント
筋肉痛 いつもより強く残っていないか
脚の重さ ウォームアップでどう変化するか
動き 走り・ジャンプなどに違和感がないか
睡眠 時間だけでなく朝の状態も確認
意欲・集中 普段と大きく違わないか

回復方法は「足し算」しすぎなくていい

ストレッチ、フォームローラー、
マッサージ、入浴など、
リカバリー方法は数多くあります。

これらを取り入れること自体が
悪いわけではありません。

ただし、
たくさんのケアを行う前に、
食事・水分・睡眠といった
基本が確保できているかを確認します。

FIRST
食事

練習量に見合った
エネルギーを確保する。

FIRST
水分

発汗や環境に応じて
補給する。

FIRST
睡眠

回復できる時間を
確保する。

リカバリーは翌日の状態まで確認する

「昨日ストレッチをしたから回復できた」
ではなく、
翌日の身体がどうなっているかまで確認します。

DAILY CHECK 確認すること
眠気・疲労感・身体の重さ
練習前 痛み・可動域・動きやすさ
練習中 いつもの動きや出力ができるか
練習後 疲労・痛み・食事や水分の状況
WiSP POINT

「どんなケアをしたか」より、
「次の練習をどんな状態で迎えられたか」を見る。

まとめ

陸上競技のリカバリーでは、
一つの方法だけで疲労を解決しようとする必要はありません。

練習後の食事、水分、
その日の睡眠、
そして翌日の身体の状態まで
一つの流れとして確認することが大切です。

強い練習をすることと、
その練習から回復すること。
どちらも競技力を高めるための
トレーニングの一部として考えていきましょう。

WiSP PERSONAL TRAINING

練習量だけでなく、回復できているかまで確認する。

WiSPではトレーニング内容だけでなく、
疲労・睡眠・食事・身体の動きなども確認しながら、
学生アスリートの身体づくりをサポートしています。

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