デスクワークやスマホを見る時間が増えて、「なんだか最近、肩が内に入っているかも…」と感じたことはありませんか?
それ、もしかすると“巻き肩”かもしれません。
巻き肩は見た目の印象を悪くするだけでなく、肩こり・首こり・呼吸の浅さなど、さまざまな不調につながることも。
多くの人が「とりあえずストレッチすればいい」と考えがちですが、実はそれだけでは改善しないケースも多いのです。
今回は、そんな巻き肩について、「なぜ起こるのか?」という根本的な原因から、日常生活でできる対策までをわかりやすくお伝えします。
毎日の姿勢が、あなたの体をどう変えていくのか。ぜひ最後までご覧ください。
悪い姿勢にも「身体は適応する」
人の身体はとても柔軟にできており、繰り返される動作や姿勢に適応する性質を持っています。
これはスポーツのトレーニングでも活かされる反応ですが、長時間のデスクワークやスマホ操作といった“偏った姿勢”にも同じように適応してしまうのです。
たとえば、肩が内側に入ったままパソコン作業を続けていれば、筋肉や関節、神経系はその状態を「通常のポジション」として記憶し、巻き肩が“定着”してしまいます。
これを「姿勢の固定化」といい、特に同じ筋肉が緊張・短縮した状態が続くと、可動域が狭くなり、正しい姿勢がとりづらくなる原因になります。
ストレッチだけで改善しない理由
こうした巻き肩や姿勢の崩れに対して、ストレッチで胸を開いたり、肩まわりを緩めることは確かに有効です。
ですが、それだけでは“習慣の力”に負けてしまい、元の姿勢に戻る可能性が高いのです。
本当の意味で姿勢を改善するには、「なぜその姿勢になったのか」という原因に目を向けることが必要不可欠です。
デスクワークによる“同じ姿勢”が招く問題
巻き肩や猫背が起こりやすいのは、やはり長時間の座り作業。
特に以下のような状況が積み重なると、身体はそのまま“固まり”、違和感すら感じなくなってしまいます。
- 背中を丸めた状態で長時間座る
- 肘や肩が内側に入り、胸が閉じる状態が続く
- 画面をのぞき込むように首が前に出る
こうした姿勢は、胸や肩の前側の筋肉(大胸筋・小胸筋など)を短縮させ、背中側の筋肉(僧帽筋・菱形筋など)の機能を低下させる原因になります。
小さな工夫で“姿勢のリセット”を
仕事のスタイルをすぐに変えることは難しいですが、身体をこまめに動かす習慣を取り入れるだけでも十分効果があります。
たとえば…
- 1時間に1回は立ち上がり、背伸びや上半身のツイスト
- 座ったまま、胸を張って深呼吸を数回
- セルフストレッチ
これらはほんの数十秒でできる動きですが、緊張のリセットや循環改善、姿勢の再認識にとても有効です。
姿勢改善は「対処」と「原因アプローチ」の両立が鍵
巻き肩や悪い姿勢に対しては、
✅ ストレッチなどのケア(対処)
セルフストレッチにおすすめのエクササイズの動画はこちら↓
https://linevoom.line.me/post/1174777900079814166
✅ 同じ姿勢を続けない工夫・生活環境の見直し(原因アプローチ)
の両方を行うことが、根本的な改善に繋がります。
姿勢の崩れは「悪いクセ」のようなもので、戻すには時間がかかります。
ですが、日々の小さな意識と行動の積み重ねが、確実に身体を変えてくれます。
今の自分の姿勢や過ごし方に、少しだけ目を向けてみませんか?