あなたが取り組んでいる体幹トレーニング、本当に今の自分に合っていますか?

「プロ選手がやってるから」「チームでやってるから」──確かに気持ちが上がるし、悪いことではありません。でも、本当に自分のパフォーマンスに繋がるかどうかは、しっかり考えておくべき大切な視点です。

ただの「プランク」では、動きの中で使える体幹にはならない

体幹トレーニングといえば、まず思い浮かぶのがプランクかもしれません。もちろん、基礎的な体幹の安定性を高めるうえでは良い種目です。

でも、試合中に寝ころんで動くスポーツはありません。サッカーでも、野球でも、ラグビーでも、立った状態で体幹を使いながら走ったり当たったりしますよね。

こうした“実際の動き”に近い中で鍛えることを、「SAIDの法則(課せられた要求に身体は特異的に適応する)」と呼びます。

つまり、立って動く中で使える体幹を手に入れたいなら、立った姿勢で体幹に刺激が入るようなトレーニングが必要ということなんです。

真似だけじゃ、伸びない。自分の課題に合ったメニューを

憧れの選手がSNSで行っているトレーニングは、確かに魅力的です。やってみたくなる気持ちもよくわかります。

ただし、それが今の自分に本当に必要かどうかを見極める視点は持っておいてほしいところ。

たとえば──

  • 股関節や背骨の動きが硬い状態で、複雑な動作のトレーニングをしても効果が薄く代償動作が入りやすい
  • そもそも基本的な姿勢や重心のコントロールができていないと、体幹トレもうまく効かない

今の自分に足りていない部分を見つけて、それに合ったメニューを選ぶ。

これができるかどうかで、伸び方は大きく変わります。

自分を知る「評価」から、次の一歩が始まる

当ジムでは、いきなりトレーニングを始めることはありません。まず行うのは、身体の状態や動き方のチェック(=評価)です。

  • 姿勢のクセは?
  • 骨盤や背骨はスムーズに動いているか?
  • どの場面で力が入りにくいのか?

こうした点を見てはじめて、「今、何が必要か」が見えてきます。

やみくもにトレーニングを積むより、意味のある練習を積み重ねていく方が、ケガも減って伸びやすいんです。

本当に強くなりたいなら、「考えて鍛える」ことが大事

あなたが本気で強くなりたい、上を目指したいと思っているなら──

「なんとなくやるトレーニング」から、「目的に合ったトレーニング」へとシフトしていきましょう。

必要なものは人によって違います。わからない時は、プロの視点で評価・アドバイスもできますので、ぜひ一度ご相談ください。