「食べなければ痩せる」リスクはご存じですか?
ダイエットを始めると、つい「とにかく食べる量を減らさなきゃ」と思ってしまいませんか?
確かに摂取カロリーを抑えれば、一時的に体重は落ちます。でもそのやり方では、体脂肪だけでなく筋肉も一緒に減ってしまうのです。
筋肉が落ちると基礎代謝も低下し、「以前より食べてないのに痩せない」→「リバウンド」という悪循環(いわゆる“ヨーヨーダイエット”)に陥りがちです。
そんなときこそ注目してほしいのが、「アミノ酸スコア」。
アミノ酸スコアとは?
タンパク質は、私たちの筋肉や髪、皮膚、ホルモンなどの材料になる栄養素です。
そのタンパク質を構成するのがアミノ酸で、なかでも体内で作れず食事から摂る必要があるものを「必須アミノ酸」と呼びます。
アミノ酸スコアとは、その食品がどれだけバランスよく必須アミノ酸を含んでいるかを数値化したもの。
満点の「100」が理想で、数値が高いほど“体に使われやすい良質なタンパク質”だとされています。
スコアが高い=体に効率よく使えるタンパク質
✅アミノ酸スコア100の代表食品
・卵、鶏むね肉、鮭、牛乳、ヨーグルト、納豆、豆腐、プロテインパウダー など
こうした食品をダイエット中にうまく取り入れることで、筋肉を守りながら脂肪だけを落とす減量が目指せます。
逆に、白米や野菜ばかりでタンパク質が少ない食事では、体に必要なアミノ酸が不足し、筋肉が分解されやすくなってしまうリスクも。
食べて痩せるカギは「質」と「バランス」
タンパク質を摂れば痩せる、というわけではありません。
「良質なタンパク質(=アミノ酸スコアが高い)を、バランスよく摂る」ことが、代謝を落とさず健康的に痩せるポイントです。
さらに、以下のような栄養素との組み合わせも意識しましょう。
✅おすすめの組み合わせ
- ごはん+納豆・卵
- 野菜スープ+鶏むね肉
- 玄米+鮭の塩焼き
- プロテイン+バナナ
無理なく続けられるダイエットを
過度な食事制限や栄養の偏りは、ホルモンバランスの乱れ、貧血、肌荒れなど、さまざまな不調を引き起こす原因にもなります。
体重よりも、「体の中身」=筋肉・代謝・ホルモンのバランスに目を向けてみましょう。
ダイエットは「我慢」より「理解」がカギです。
まずは、アミノ酸スコアを意識した食生活から始めてみませんか?