中・長距離走では、
一回一回の接地は小さな負荷でも、
それを何度も繰り返します。
そのため故障を考えるときは、
「フォームが悪いから」
「踵から着地しているから」
と一つの原因だけに絞るのではなく、
練習量・強度・回復・身体の状態などを
総合的に確認することが大切です。
故障対策は「正しい着地を探す」より、「身体が受けている負荷を管理する」。
走行距離だけでなく、スピード・頻度・路面・大会・筋トレ・回復状態なども
ランナーの負荷を左右します。
ランニングの故障は一つの原因では決まらない
ランニングでは、
膝・下腿・足部などにさまざまなトラブルがみられます。
しかし、その原因を
一つのフォームや筋肉だけで説明することはできません。
練習負荷
距離・スピード・頻度・
インターバルなど。
身体の状態
筋力・これまでの練習歴・
痛みや疲労など。
回復
睡眠・栄養・休養など、
次の練習までの状態。
「負荷」と「耐えられる状態」のバランス
走る
身体へ負荷
疲労
刺激が残る
回復
休養・栄養・睡眠
適応
次の負荷へ
トレーニングでは、
身体へ負荷を加えること自体は必要です。
大切なのは、
負荷をなくすことではなく、
身体が対応できる範囲で段階的に積み重ねることです。
踵着地は悪いのか?
ランニングフォームを見ると、
踵側から接地する人もいれば、
足の中央や前方から接地する人もいます。
ここで注意したいのが、
「踵着地=悪い」「前足部着地=安全」ではない
ということです。
接地方法が変われば、
身体のどこへ負荷がかかりやすいかも変化します。
| 接地を変えると | 考えたいこと |
|---|---|
| 膝側の負荷 | 条件によって変化する可能性がある |
| 足首・ふくらはぎ側 | 前足部寄りにすると負荷が増える場合がある |
| 走りやすさ | 本人が慣れているフォームによって異なる |
| 故障リスク | 接地方法だけで決めることはできない |
フォーム変更は「負荷をなくす」のではなく、「負荷の場所を変える」ことがある。
痛みがない選手まで、
一律に前足部着地へ変更する必要はありません。
フォームを見るなら「着地位置」だけを見ない
ランニングフォームを確認するときは、
足のどこから着くかだけでなく、
身体全体を見ます。
身体に対して
足がどの位置へ接地しているか。
一定時間の中で
どのくらい接地しているか。
上半身・骨盤・脚が
どのように連動しているか。
フォームだけでなく、
身体の反応も確認します。
「週10%まで増やす」を絶対ルールにしない
ランニングでは、
「走行距離は前週から10%以内で増やす」
という考え方を聞くことがあります。
急激に練習量を変えないという考え方自体は大切ですが、
10%という数字を
全員に当てはめる必要はありません。
例えば同じ5kmの追加でも、
普段10kmしか走っていない選手と
50km走っている選手では意味が異なります。
| 距離以外にも確認 | 具体例 |
|---|---|
| 強度 | ジョグ・ペース走・インターバル・レース |
| 頻度 | 週何回走っているか |
| 環境 | トラック・ロード・坂道・路面など |
| その他の運動 | 筋トレ・体育・部活動・自主練習 |
| 回復状態 | 睡眠・食事・疲労・痛み |
学生ランナーでは「走る以外の負荷」も見る
学生の場合、
部活動のランニングだけが
一日の運動ではありません。
体育、通学、自主練習、
筋力トレーニング、試合なども
身体にとっては負荷です。
ランニング
距離・強度
その他の運動
体育・筋トレなど
生活
学校・通学
回復
睡眠・栄養
筋トレは「故障しない魔法」ではない
スクワットやカーフレイズ、
片脚トレーニングなどを取り入れることで、
ランニングとは異なる方法で
筋肉へ負荷を加えることができます。
ただし、
特定の筋トレを行えば
必ず故障を防げるというものではありません。
走る練習とのバランスを考えながら、
必要な筋力や身体機能を補うために活用します。
下半身全体へ
負荷を加える。
片脚で身体を
支える能力を高める。
ふくらはぎ周囲へ
段階的に負荷を加える。
走動作を支える
身体づくりとして活用する。
毎日の「身体の反応」を記録する
距離やタイムだけでなく、
身体が練習へどう反応しているかも
大切なデータです。
| CHECK | 確認すること |
|---|---|
| 痛み | 走る前・走っている途中・走った後の変化 |
| 疲労 | 脚の重さや全身の疲れ |
| 走り | いつもより動きにくくないか |
| 睡眠 | 睡眠時間や朝の状態 |
| 練習 | 距離・強度・本数など |
痛みが出たら「フォーム修正」だけで解決しない
痛みが出たときに、
すぐフォームだけを変えるのではなく、
まず練習内容や身体の状態を確認します。
症状
どこ・いつ痛むか
負荷
最近何が変わったか
身体
動き・筋力など
対応
必要な調整へ
痛みが続く場合や、
日常生活にも影響する場合などは、
無理に走り続けず医療機関などへ相談することも大切です。
「どこで着地するか」だけを見るのではなく、
「どれだけの負荷に、今の身体が対応できているか」を見る。
まとめ
中・長距離の故障対策では、
一つのフォームや一つのトレーニングを
正解にする必要はありません。
走行距離・スピード・練習頻度・身体の状態・回復などを確認しながら、
負荷を段階的に積み重ねていくことが重要です。
「もっと走る」だけではなく、
身体がその練習へどう反応しているかまで
確認しながら進めていきましょう。
走る量だけでなく、身体の反応まで確認する。
WiSPではランニング動作・筋力・可動域・疲労状態などを確認しながら、
学生アスリートの競技や身体に合わせてトレーニングを組み立てています。
FROM KNOWLEDGE TO ACTION
身体を知ることから、
次の一歩へ。
記事で得た知識も、身体の状態や目的によって活かし方は変わります。 WiSPでは、今の身体や動きを確認しながら、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
呉市のパーソナルジム WiSP

