バレーボールでは、
スパイク・ブロック・レシーブなど、
身体を動かしながら姿勢をコントロールする場面が多くあります。

そのため体幹トレーニングも、
「長くプランクができればいい」
というものではありません。

安定した場所で力を発揮すること、
身体を動かしながら姿勢を調整することなど、
目的に合わせてトレーニングを使い分けていきます。

KEY POINT
体幹トレーニングは「不安定にすれば競技的」ではない。

安定した床にも、不安定な環境にもそれぞれ役割があります。
「何を高めたいのか」から種目を選びます。

そもそも「体幹」とは?

体幹というと、
腹筋だけをイメージすることがあります。

実際のスポーツでは、
胸郭や骨盤を含めた身体の中心部を
手足の動きと組み合わせてコントロールすることが重要です。

STABILITY
支える

外から力が加わっても、
必要な姿勢を保つ。

MOVEMENT
動かす

固め続けるだけでなく、
必要な方向へ身体を動かす。

CONTROL
調整する

手足の動きに合わせて
身体の中心をコントロールする。

プランクが悪いわけではない

プランクなどの静止した体幹トレーニングにも
役割があります。

基本的な姿勢を維持したり、
外から加わる力に対して身体を支えたりする
トレーニングとして利用できます。

ただし、
バレーボールでは立位で移動し、
ジャンプし、腕を振り、
着地する必要があります。

そのため一つの体幹種目だけで
すべてを補うのではなく、
段階的に条件を変えていきます。

01
基本
姿勢を支える
02
手足を動かす
中心を保ちながら動く
03
立位
身体全体で調整する
04
競技
プレーへつなげる

SAIDの考え方

トレーニングでは、
身体は与えられた刺激に応じて適応していきます。

そのため、
「競技に必要な能力は何か?」
を考えてトレーニングを組み立てることは大切です。

SAID
Specific Adaptation to Imposed Demands

身体は、与えられた要求に対して
特異的に適応していくという考え方です。

ただし「競技に似せればいい」ではない

SAIDの考え方を
「トレーニングを試合動作そっくりにすればいい」
と捉える必要はありません。

例えば、
筋力を高めたいのであれば、
安定した床でしっかり負荷をかけることにも意味があります。

一方で、
姿勢を調整する能力を狙うのであれば、
条件を変えたり、
不安定な要素を取り入れたりする方法もあります。

目的 環境の例 考え方
筋力 安定した床 しっかり力を発揮できる条件をつくる
姿勢保持 安定した床 基本姿勢を保つ能力を高める
姿勢調整 条件を変える 身体を動かしながら中心を調整する
競技動作 コート 実際の速度・判断・ボールを含めて練習する

BOSUボールは「選択肢の一つ」

BOSUボールは、
足元の条件を変えて
身体をコントロールするトレーニングに利用できます。

ただし、
BOSUに乗れば自動的に
「バレーボールに使える体幹」が完成するわけではありません。

何を目的に使用するのかを
明確にすることが重要です。

姿勢を保つ

条件が変化した中でも
身体の位置を調整します。

手足を動かす

中心部をコントロールしながら
上肢・下肢を動かします。

左右差を確認する

片脚支持などを利用して
左右の動きを確認します。

反応を加える

状況に応じて
合図やボールなどを組み合わせます。

不安定なほど「高性能」ではない

足元を不安定にすると、
バランスを取ること自体の難易度は高くなります。

しかし、
難しくなったことと
筋力トレーニングとして優れていることは
同じではありません。

不安定すぎる環境では、
大きな力を発揮しにくくなることもあります。

IMPORTANT
「難しいトレーニング」=「良いトレーニング」ではない。

目的に対して必要な難易度を選ぶことが大切です。

バレーボールでは最終的にコートへ戻す

ジムで行うトレーニングは、
バレーボールそのものではありません。

最終的には、
コート上でボールや相手を見ながら、
素早く移動し、ジャンプし、
プレーする必要があります。

STRENGTH
筋力
力を出す土台
CONTROL
コントロール
身体を調整する
MOVEMENT
動作
跳ぶ・止まる・移動
VOLLEYBALL
競技
判断+技術へ

体幹はプレーごとに役割が変わる

プレー 身体に求められること
スパイク 助走・ジャンプ・腕振りを全身でつなぐ
ブロック 移動から跳び、空中・着地まで身体を調整する
レシーブ 低い姿勢から素早く移動し、ボールへ対応する
着地 接地後に身体を支え、次のプレーへ移る
WiSP POINT

「体幹を鍛える種目」を探すのではなく、
「何のために体幹を使いたいか」から考える。

まとめ

バレーボールにおける体幹トレーニングは、
プランクかBOSUかという二択ではありません。

筋力を高めたいのか、
姿勢を保ちたいのか、
動きながら身体を調整したいのかによって、
適したトレーニングは変わります。

安定した環境と不安定な環境を
目的に応じて使い分けながら、
最終的には実際のバレーボール動作へ
つなげていきましょう。

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