試合や練習の終盤、「足がつって交代した」「思うように動けなかった」そんな経験、ありませんか?

実は足がつる原因は水分不足だけじゃないんです。エネルギーやミネラル、そして筋疲労も関係しています。

この記事では、足がつる主な原因と、コンディションを崩さないための栄養対策について解説します。

足がつる主な4つの原因

  1. エネルギー不足
  2. ミネラル(特にマグネシウム・カリウム)不足
  3. 水分不足
  4. 筋疲労

この4つが複合的に関係し、神経と筋肉のバランスが崩れることで痙攣(足つり)が起こると考えられています。

【1】水分補給は“量”より“中身”と“タイミング”

運動中は汗をかくことで、体内の水分とミネラルが減ります。特に水分不足によって血液がドロドロになり、筋肉へ酸素や栄養が届きにくくなると、足がつりやすくなります。

おすすめはスポーツドリンクでの補給。水よりもナトリウムや糖分が含まれていて、吸収効率が高いです。

目安は運動前・運動中・運動後にこまめに摂ること。さらに、尿の色が濃い場合は脱水気味のサイン。明るいレモン色を目安にしましょう。

【2】エネルギー不足を防ぐ糖質補給

「お昼食べたから大丈夫」と思っていても、練習や試合で使うエネルギーには足りないことも。糖質が足りなくなると、エネルギーを脂質から作ろうとしますが、その際には酸素が多く必要になるため、結果的に筋肉がうまく働かなくなります。

■試合・練習前に補給したい糖質量(目安):

体重×1gの糖質(例:50kgの選手なら約50g)

●カステラ:1切れ 約75g

●バナナ:1本 約20g

●ゼリー飲料:1パック 約45g

組み合わせて必要量をしっかり摂るのがポイントです!

【3】筋肉疲労に効く!ビタミンB1を意識しよう

筋肉をたくさん使ったあとは、どうしても疲労がたまります。そんなときにカギになるのがビタミンB1。糖質をエネルギーに変えるサポートをしてくれます。

●豚ヒレ肉(100g):1.32mg

●納豆1パック:0.14mg

●玄米(100g):0.16mg

●ごま大さじ1:0.95mg

疲労回復を意識した食事で、練習後のダメージを最小限に!

【4】マグネシウム補給の裏ワザ!「入浴」で吸収できる!?

意外かもしれませんが、マグネシウムは皮膚からも吸収できます。

おすすめはエプソムソルト入りのお風呂。硫酸マグネシウムが主成分で、トレーニング後の疲労回復にも効果的。

■使い方

浴槽にエプソムソルトを150~300g入れて、10~20分ほど浸かるだけ。

特に、ハードな練習後や夏場で食欲が落ちた時など、食事から十分に栄養が摂れないときに重宝します。

まとめ|足つりを予防して“最後まで動ける体”を作ろう!

「足がつる=水分不足」ではなく、実は複数の原因が絡んでいます。

水分・糖質・ミネラル・疲労回復の4つを意識することで、試合の最後までしっかり動ける体を作ることができます。

日々の練習と同じくらい、「栄養の戦略」も大切にしていきましょう!