デスクワークが中心の生活では、つい長時間同じ姿勢で作業を続けてしまいがちです。
「良い姿勢を保っているから大丈夫」と思うかもしれませんが、実はそれも長く続くと体に負担が蓄積されます。
今回は、同じ姿勢を続けることのリスクと、デスクワーク中でもできるケアや休息の工夫について解説します。
同じ姿勢で体にかかる負担
腰や背中への圧力
座った姿勢で前傾になると、腰椎にかかる圧力は立っているときの約3倍になります。
長時間この状態が続くと、腰痛や椎間板への負担が増え、慢性的な痛みにつながる可能性があります。
筋肉の疲労と血行不良
同じ姿勢を続けることで、肩や首、背中の筋肉が緊張したままになり、血行も悪化します。
酸素や栄養の供給が不足することで、筋肉の疲労が蓄積されやすくなります。
内臓への影響
座りっぱなしは内臓を圧迫し、消化機能にも影響を与える可能性があります。
食後すぐの作業は胃腸への負担を増やし、消化不良や便秘の原因になることもあります。
データで見る座りっぱなしのリスク
- 腰椎にかかる圧力は座位の前傾姿勢で立位の約3倍（日本整形外科学会）。
- 肩・首の筋肉の酸素供給不足により疲労が蓄積（日本理学療法士協会）。
- 長時間座ることで消化機能が低下（日本消化器病学会）。
同じ姿勢を避けるための工夫
1. 定期的に体を動かす
1時間に1回は立ち上がり、軽いストレッチや歩行を行いましょう。少し体を動かすだけでも、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。
2. 姿勢を変える
立つ・座る・軽く背伸びするなど、姿勢を小まめに変えることが重要です。完璧な姿勢を保とうとせず、**「同じ姿勢を続けないこと」**を意識しましょう。
3. 目や頭の休息も取り入れる
休憩時間には、目を閉じるだけでなく、ホットアイマスクを使うのもおすすめです。目の疲れを和らげるだけでなく、リラックス効果で脳の疲労も回復しやすくなります。
4. 短い休憩でもOK
「長時間の休憩を取らないと意味がない」と思いがちですが、1〜2分のストレッチや立ち上がるだけでも体の負担は軽減されます。
まとめ
長時間同じ姿勢を続けることは、腰痛や筋肉の疲労、血行不良、内臓への負担など、さまざまな健康リスクにつながります。
デスクワーク中は、「同じ姿勢を続けないこと」を基本に、定期的な体の動きや休息、目や頭のケアを取り入れることが大切です。
ホットアイマスクなどを活用して、短時間でもリラックスできる工夫をすることで、疲れにくく快適なデスクワーク環境を作りましょう。
