「最近よくつまずく」
「片足立ちがふらつく」
「方向転換が苦手になった気がする」
そんな悩みを感じたことはありませんか?
その原因、実は筋力不足だけではなく、体に備わる“感覚”がうまく働いていない可能性もあるのです。
今回は、体のバランスを保つうえで重要な「三半規管」に注目し、誰でも簡単にできるエクササイズをご紹介します。
スポーツをする学生にも、運動が苦手な大人の方にもおすすめです。
三半規管ってなに?|耳の奥の「バランスセンサー」
私たちの体は、いろいろな「感覚の情報」をもとにバランスをとっています。
その中でもとくに大事なのが、耳の奥にある三半規管(さんはんきかん)という器官です。
三半規管は、頭がどっちに傾いているか、どのくらい回っているかといった動きの情報を感知する役割を持っています。
日常生活の中では、たとえば:
- 電車で立ってバランスを取るとき
- 急に振り向いたとき
- 階段を降りるとき
こういった動作の安定性に、三半規管が深く関わっています。
感覚が衰えるとどうなる?
加齢や運動不足、長時間の同じ姿勢(スマホ・デスクワークなど)によって、三半規管やその他の感覚器官の働きは鈍くなりやすいです。
すると、次のような変化が起こります:
- ふらつきやすい
- 空間感覚がズレる
- 姿勢が崩れやすい
- スポーツの切り返しがうまくできない
これらは筋力トレーニングだけではなかなか改善できません。
「感覚そのものを鍛える」ことが必要なのです。
三半規管に刺激を入れるエクササイズ
三半規管を含む感覚器を鍛える方法として、特別な器具や大きな運動は必要ありません。
今回は、どなたでもできるシンプルなバランストレーニングを1つご紹介します。
● 基本の動き
- 足を肩幅に開いて立つ
- 軽く膝を曲げてリラックスする
- 目を閉じて、そのまま頭を左右にゆっくり振る(10秒)
- 次に頭を前後にゆっくり動かす(10秒)
- 慣れてきたら片足立ちでもチャレンジ(壁の近くで行ってください)
※目を閉じることで「視覚」に頼らず、三半規管と足裏の感覚を使うようになります。
このエクササイズを定期的に行うことで、バランス能力の土台が整っていきます。
▶ 動きの参考はこちらから(動画あり)
その場で実践できるものを以下のリンクから動画でご覧ください。
学生アスリートにもおすすめ
このような感覚トレーニングは、バランス感覚を必要とするスポーツ(ラグビー・サッカー・野球など)にもとても役立ちます。
- ステップの切り返し
- ジャンプ着地時の安定性
- 相手との接触プレーの中でも体がブレにくくなる
こうしたスキルの土台にあるのは、「感覚の精度」です。
とくにケガ予防やプレーの安定感を求める中高生には、ぜひ取り入れてほしい内容です。
WiSPのサポートでは“感覚”も重視
パーソナルジムWiSPでは、筋力や柔軟性のトレーニングだけでなく、体の使い方や感覚面のサポートにも力を入れています。
私たちは「運動=筋トレだけ」とは考えていません。
- その方の姿勢や感覚のクセを評価し
- 必要なトレーニングを一緒に見つけていく
だからこそ、「自分に合ったトレーニングが知りたい」「運動をしているのに効果を感じにくい」そんな方にもぴったりのサポートができます。
まとめ|眠っている感覚を呼び覚まそう
体のバランスは、筋肉だけで成り立っているわけではありません。
三半規管・足裏の感覚・視覚など、さまざまなセンサーが連携することで、はじめて「安定した身体の使い方」ができるのです。
今回ご紹介したようなエクササイズで、まずは眠っていた感覚を呼び覚ますところから始めてみてください。