「もっと上手くなりたい」「毎日動かなきゃ不安」
スポーツを頑張っている学生ほど、そんな気持ちを抱くことが多いと思います。
でも、疲れているときに無理して練習やトレーニングを続けても、パフォーマンスは上がらず、むしろ逆効果になることがあります。
疲労が強いと、回復がどんどん遅れる
筋肉や関節、内臓も、練習や試合のあとには「回復」が必要です。
疲れたまま運動を続けると、回復が遅れ、次の練習や試合で100%の力を発揮できません。
疲れた状態で動いても「良い動き」は身につかないどころか、フォームが崩れてクセやケガにつながることも。
コルチゾールが高まると、筋肉も減る?
体が疲れてストレスを感じているときは、「コルチゾール」というホルモンが増加します。
このホルモンは本来、血糖を安定させたり、体をストレスから守る役割がありますが、出すぎると筋肉を分解したり、疲労を長引かせる原因にもなります。
つまり、疲れているのに無理して動くと、体が強くなるどころか弱くなる可能性があるということです。
「休む=さぼる」ではない
「一日休んだら遅れる気がする」と思う人もいるかもしれませんが、うまく休める人ほど強くなれるのが事実です。
休むことで神経や内臓が整い、翌日以降の集中力や動きのキレが戻ります。
トップ選手ほど、休養を「戦略」として考えています。
回復を早めるコツ
ただ何もしないのではなく、「アクティブレスト(積極的休養)」がおすすめです。
- 軽いジョグや自転車(負荷なし)
- ストレッチやリズム運動
- アイスバス(冷水浴)や温冷交代浴
こうしたケアを取り入れることで、筋肉や神経のリセットがスムーズになり、回復が早まります。
休む日こそ、食べる日!
「動かないから食事を減らす」はNGです。
むしろ、疲れた日こそ、しっかり食べることで、体は効率よく回復します。
たんぱく質(肉・魚・卵)やビタミン(野菜・果物)を意識して、3食+補食をしっかり摂るようにしましょう。
まとめ:練習の「量」より「質」を
本気で強くなりたいなら、疲れたときに無理して動くのではなく、どうやって回復し、次にベストの状態で臨めるかを考えることが大切です。
毎日の積み重ねの中で、「休む勇気」も持てる選手になりましょう。