「最近、ゴルフの飛距離が落ちてきた気がする」
そんなきっかけから、当ジムにお越しくださったのが74歳の男性のお客様です。
運動習慣はほとんどなく、「今から始めても大丈夫だろうか」という不安を抱えながらのスタートでした。
私たちはまず、筋力や柔軟性、姿勢、身体の使い方などを評価し、ゴルフスイングに必要な体の機能を整理するところから始めました。
当初はゴルフパフォーマンス向上を主目的に、中長期的な計画を立ててエクササイズを進めていました。
目的は変わっても、軸は変わらない
数回トレーニングを重ねる中で、お客様ご自身から
「最近、お腹周りが気になってきた」
という新たな気づきがありました。
そこで私たちは方針を微調整。
健康的な身体づくりを土台としながら、ゴルフパフォーマンスも同時にサポートする方向へシフトしました。
身体づくりの基本は年齢に関係なく「安全」と「健康」が最優先です。そのうえで、目標や意識の変化に合わせて計画を柔軟に修正していくことが大切だと考えています。
今回のトレーニングテーマ
今回のテーマは大きく二つです。
① 前回のメニューの中から、優先度の高い種目を中心に実践すること
② ゴルフスイングに関わるエクササイズを取り入れること
お腹周りの引き締めをご要望いただいたため、基礎代謝向上を目的とした筋力トレーニングを軸に設定。
そのうえで、体幹の安定性や回旋動作に関わる、ゴルフパフォーマンス向上につながるエクササイズを補助的に組み込みました。
「頑張りすぎない」ことも立派な戦略
筋トレによるハードワークは重要ですが、いきなり強度を上げると、痛みや違和感を招く可能性があります。
特に、これまであまり使われてこなかった筋肉を急に動かすと、神経系の防御反応として反射的に痛みが出やすくなります。
また、硬くなった筋肉は動かしにくく、無理な負荷は関節や周囲組織への負担を増やします。
そのため当ジムでは、まず可動域を大きく使った運動や多関節運動を取り入れ、筋肉と神経の連動を高めながら代謝を促すことを重視しています。
身体の反応を確認しつつ、段階的にペースと強度を上げていくことが、安全で効果的な進め方です。
週1回でも、意味はある
現時点では自宅トレーニングの実施が難しいため、週1回のジムトレーニングを継続することを基本方針としています。
実際に『Journal of the American Heart Association』では、週1~2回の運動でも総運動量が確保されていれば、健康リスク低減に寄与する、いわゆる「週末戦士効果」が報告されています。
限られた頻度だからこそ、内容の質と安全性、そして継続が重要です。
パーソナルトレーニングの本当の価値
当ジムでは、マニュアル化されたメニューは行っていません。
その日の体調、疲労度、目標を共有しながら、強度や内容を調整しています。
これこそがパーソナルトレーニングの良さであり、私たちの指導方針です。
お客様にとっての「今の最善」を選び、それを積み重ねて目標まで線でつなぐ。
その責任を持って、これからも全力でサポートしていきます。
年齢に関係なく、「変わりたい」と思った瞬間がスタートラインです。

