ゴルフで「身体が硬い」と感じることはありませんか?
ゴルフスイングでは、肩・股関節・足関節など、
身体のさまざまな部位の可動性が関係します。
その中でも今回は、
身体を回す動きに深く関わる「胸椎・胸郭」
に注目して解説します。
まず押さえたい3つのポイント
|
POINT 01
全身の可動性
スイングは一つの関節だけで
作られる動きではありません |
POINT 02
胸椎・胸郭の回旋
身体を回すうえで
確認したい重要な要素 |
POINT 03
代償動作
「回れているように見える」だけでは
判断できません |
ゴルフでは、どこに可動性が必要?
ゴルフスイングでは、首・肩・胸郭・股関節・足関節など、
複数の部位を使います。
下記は、今回の資料をもとに整理した
可動域を見る際の参考値です。
| 部位 | 可動域の目安 | ゴルフで関わる動き |
|---|---|---|
| 頸椎 | 回旋 70〜80° | ボール方向への視線 |
| 脊柱 | 側屈 35〜40°/側 | 体幹姿勢・回旋動作 |
| 脊柱 | 伸展 20〜30° | 前傾姿勢のコントロール |
| 肩関節 | 屈曲 170〜180° | トップポジション |
| 肩関節 | 外旋 90〜100°以上 | クラブを上げる動き |
| 肩甲胸郭部 | 上方回旋 55〜60° | クラブ挙上 |
| 股関節 | 内旋 35〜45° | 骨盤回旋 |
| 股関節 | 外旋 40〜50° | バックスイング |
| 股関節 | 屈曲 110〜120° | アドレス姿勢 |
| 足関節 | 背屈 35〜40°(CKC) | 体重移動・地面との力のやり取り |
| ハムストリングス | SLR 80°程度 | 前傾姿勢 |
| 股関節伸展 | 10〜20° | フォローでの伸び上がり |
この数字をそのまま目標にするわけではありません。
可動域は、測定姿勢・測定方法・年齢・競技レベルなどによって変わります。
大切なのは、同じ方法で評価しながら
その人の身体とスイングに必要な動きが確保できているか
を見ることです。
ゴルフスイングは「全身の連動」
ゴルフでは大きく身体を回しますが、
胸椎だけが動いているわけではありません。
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肩・肩甲帯 クラブを上げてトップを作る |
胸椎・胸郭 上半身の回旋を作る |
|
股関節 骨盤の回旋・体重移動 |
足関節・下肢 姿勢・地面との力のやり取り |
下半身 → 骨盤 → 体幹 → 上半身 → クラブ
一つの部位だけではなく、身体全体のつながりを見ます
特に確認したい「胸椎・胸郭」の動き
胸椎は、首と腰の間にある背骨です。
ゴルフのように身体を大きく回すスポーツでは、
胸郭を含めた上半身の回旋能力が重要になります。
IMPORTANT
胸椎の可動性だけを見れば良いわけではない
胸椎が動いていても、
股関節や肩の動きが不足していれば、
別の場所で動きを補うことがあります。
「回れているように見える」だけでは判断できない
ここが、身体を評価するときにとても重要なポイントです。
立った状態で身体を回すと、大きく回れているように見えても、
実際には別の動きを使って回旋を補っていることがあります。
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COMPENSATION 01
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COMPENSATION 02
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COMPENSATION 03
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だから「何度動いたか」だけでは判断しません
どこが動いたのか、どこを固定できているのか、
左右差や代償がないかまで確認することが重要です。
胸椎・胸郭の動きをどう評価する?
胸郭の回旋を見る方法の一つに、
四つ這いから股関節・膝を深く曲げた姿勢で行う回旋テスト
があります。
この姿勢を使うことで、
骨盤や腰部の動きをできるだけ抑えながら、
胸郭の回旋を確認しやすくなります。
EVALUATION
胸郭回旋をできるだけ分けて確認する
01 |
股関節・膝を深く曲げて姿勢を作る |
02 |
骨盤や腰部の余計な動きを抑える |
03 |
胸郭が左右へどこまで回旋するか確認 |
04 |
角度だけでなく、左右差や代償も確認 |
可動域があれば、それだけで良い?
「動くこと」と「使えること」は別です
十分な可動域があっても、
実際のスイング中に姿勢を保ちながら
その範囲をコントロールできなければ、
パフォーマンスに十分生かせるとは限りません。
そのため、単純な柔軟性だけではなく、
可動域・左右差・姿勢の安定性・動作中のコントロール
を組み合わせて見る必要があります。
WiSP CHECK FLOW
可動域を確認
↓
代償動作・左右差を確認
↓
スイング動作とのつながりを確認
↓
必要なエクササイズを設定
まとめ
ゴルフには、身体のさまざまな部位の可動性が必要です。
その中でも胸椎・胸郭の回旋は、
スイングを考えるうえで確認したい重要な要素です。
ただし、大きく回れているように見えても、
腰を反ったり、骨盤や腕を使って動きを補っている可能性があります。
そのため単純な角度だけではなく、
「どこが、どのように動いているか」を評価することが重要です。
参考文献
Bloemhof BE, Volkwyn CA, Ferreira S.
Establishing normative flexibility values for the thoracic spine of competitive male South African golfers.
South African Journal of Sports Medicine. 2025.
Whetstone KS, et al.
Reliability and Validity of Visual Estimation in Determining Thorax Rotation Mobility using the Quadruped Lumbar-Locked Position.
International Journal of Sports Physical Therapy. 2024.
Mun F, et al.
Kinematic relationship between rotation of lumbar spine and hip joints during golf swing in professional golfers.
Biomedical Engineering Online. 2015.
FROM KNOWLEDGE TO ACTION
身体を知ることから、
次の一歩へ。
記事で得た知識も、身体の状態や目的によって活かし方は変わります。 WiSPでは、今の身体や動きを確認しながら、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
呉市のパーソナルジム WiSP

