「ストレスが続くと太りやすくなる気がする」
「食べていないのにお腹まわりが気になる」
そんな経験はありませんか?
これは気のせいではなく、科学的に説明できる現象です。
今回は、ストレスで太る理由を専門的な視点から、わかりやすく解説します。
ストレスで「コルチゾール」が増える
ストレスを感じると、脳が危機を察知して「コルチゾール」というホルモンを分泌します。
このホルモンは、血糖値を上げたり脂肪をためたりする“ストレスホルモン”です。
ポイント
- 体は「非常時」に備えて脂肪をためこもうとする
- 特に内臓脂肪(お腹まわり)が増えやすい
この状態が続くと、痩せにくく太りやすい体質になります。
食欲ホルモンのバランスが乱れる
ストレスがたまると、「食欲を刺激するホルモン(グレリン)」が増え、
逆に「満腹感を伝えるホルモン(レプチン)」が減ります。
その結果
- 食べても満足感が得られにくくなる
- 甘いものや脂っこいものを食べすぎてしまう
これは自分の意思の弱さではなく、ホルモンの影響です。
自律神経の乱れで代謝が下がる
ストレスが続くと、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れます。
交感神経が優位になると、
- 胃腸の働きが落ちる
- 睡眠の質が下がる
- 筋肉の回復や脂肪燃焼が鈍る
その結果、代謝が落ちて痩せにくい体になります。
脳が快楽を求めてしまう
ストレスで減った「ドーパミン」や「セロトニン」といった快楽ホルモンを補うため、
脳は甘いものや脂っこいものを欲しがります。
そのため、手軽に快感を得られる食べ物に手が伸びやすくなります。
ストレス太りを防ぐには?
ポイントはこの4つ
- 睡眠をしっかりとる(7時間以上が理想)
- 軽い運動でリフレッシュ(散歩やストレッチでもOK)
- よく噛んでゆっくり食べる
- タンパク質中心の食事(卵、納豆、豆腐など)でホルモンバランスを整える
甘いものを欲したときは、まず深呼吸や軽い運動で気持ちをリセットしてみましょう。
楽しみながら無理なく続けることが大切
運動はストレス解消や代謝アップに効果的ですが、無理をして続かなくなるのは本末転倒です。
自分が楽しいと感じる運動を見つけて、
散歩やストレッチ、ダンスや好きなスポーツなど、気軽に取り組みましょう。
楽しみながら続けることで、体だけでなく心の健康も保ちやすくなります。
まとめ:ストレスと上手につき合うことが太りにくい体づくりの第一歩
ストレスそのものは悪いものではありません。
問題はストレスが続き、体に影響を与えたまま放置してしまうことです。
「最近太りやすくなった気がする」と感じたら、食事や運動だけでなく、ストレスや生活習慣も見直してみてください。
心と体のバランスを整えることで、健康的な体型へと自然に近づいていきます。