部活やクラブでトレーニングをがんばっているのに、なかなか筋肉がつかない、パフォーマンスが上がらない…と感じることはありませんか?
その原因は、筋トレや練習そのものではなく、「回復の環境」が整っていないことにあるかもしれません。
実は、筋肉はトレーニング中ではなく、トレーニング後の回復時間に育ちます。
この回復をしっかり進めるためには、食事(栄養)と休養(睡眠や休みの日)が欠かせません。
1. 材料(タンパク質)がないと、筋肉は作れない
筋トレをすると筋肉の繊維は一度小さく壊れます。
体はそれを修復する過程で、以前よりも強く・大きくしようとします。
この修復に必要なのが「タンパク質」という材料です。
特に肉・魚・卵・大豆製品などに含まれるアミノ酸は、筋肉の回復と成長に欠かせません。
トレーニングだけを頑張っても、材料が足りなければ体は変わりません。
💡ポイント
・トレーニング後はなるべく早く、タンパク質を含む食事や補食をとる
・毎日の食事全体で「バランスよく」摂ることが大切
2. エネルギーが足りないと、筋肉が減ってしまうことも
「筋肉をつけたいから、糖質を控えめにしよう」というのは、よくある勘違いです。
実際には、糖質(おにぎり、パン、うどん、芋など)は筋肉のエネルギー源。
トレーニング後に糖質をきちんと補わないと、筋肉の修復もうまく進みません。
さらに、エネルギーが足りない状態が続くと、体は筋肉を分解してエネルギーに変えようとすることがあります。
💡ポイント
・動いた分はしっかり「食べて回復させる」ことが大切
・糖質は悪者ではなく、“使い方”が大事
3. 睡眠は“最強のリカバリータイム”
筋肉の回復やホルモン分泌(成長ホルモン)は、主に睡眠中に起こることがわかっています。
どれだけトレーニングをがんばっても、睡眠が足りないと体は回復せず、逆に疲労やストレスが溜まりやすくなります。
また、睡眠不足が続くと「コルチゾール」というストレスホルモンが増え、筋肉の成長が妨げられてしまうこともあります。
💡ポイント
・毎日7〜8時間の睡眠を目安に、リズムよく眠る
・夜更かしやスマホの見すぎにも注意!
まとめ:がんばるだけじゃなく、「整える」ことも大切
学生アスリートにとって、「努力」は何より大事なもの。
でも、その努力が結果に結びつかないとしたら、それは回復や栄養の準備が不足している可能性があります。
筋肉は、「トレーニング × 食事 × 睡眠」がそろってはじめて本当の意味で育ちます。
がんばるだけでなく、「回復させること」にも全力を注いでいきましょう!