サッカーは、ボールを追いかけるだけでなく、試合を通して走り続ける体力が必要なスポーツです。
特に学生年代では、体力や筋力がまだ発達途中のため、「まずは走る量を増やす」ことが非常に大切です。
1. 学生年代の試合での走行距離
研究によると、中学生(U-15)の選手は1試合でおよそ 6〜9km、高校生(U-18)ではおよそ 8〜11km を走っています。
もちろん、ポジションや試合展開によって前後しますが、これを目安にすると「試合でどれくらい走る必要があるか」がイメージしやすくなります。
2. 試合中の運動強度
試合中の動きは多様ですが、大まかに言うと ジョグや軽いランニングが中心 です。
もちろん短いスプリントやダッシュもありますが、試合のほとんどはランニングレベルの動きが占めています。
持久力がなければ、後半にスプリントを活かす力も落ちてしまいます。
3. 練習やトレーニングとの比較
普段の練習やトレーニングで、試合と同じくらい走る量や持久力を養えていなければ、試合で最後まで動き切ることは難しくなります。
つまり、まずは 走る量を増やすこと が最優先です。
量をしっかりこなすことで、心肺機能や筋持久力の基礎ができ、スプリントや技術練習の効果も上がります。
4. 無理のない段階的なトレーニング
ただし、無理に距離を伸ばしたり強度を上げたりすると、オーバートレーニングのリスクがあります。
体の調子を確認しながら、徐々に運動量や強度を上げていくことが大切です。
例えば、週に数回ジョグを行い、少しずつ距離やスピードを増やすなど、段階的に積み重ねるのが安全で効果的です。
オーバートレーニングのリスクについて
オーバートレーニングとは、体が回復しきれないうちに次のトレーニングを行うことで、パフォーマンスの低下やケガのリスクが高まる状態を指します。
特に成長期の学生選手は、体の発達段階に応じたトレーニングが必要です。
無理なトレーニングは、成長を妨げる可能性もあるため、注意が必要です。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
- 中学生は試合で 6〜9km、高校生は 8〜11km を走ることが目安。
- 試合の大半はランニングレベルの動きで、短いスプリントはごく一部。
- 練習で試合と同じくらいの量をこなせていない場合は、まずは走る量を増やすことが大切。
- 無理をせず、体の調子を見ながら段階的に運動量や強度を高める。
学生年代のサッカーでは、量をこなすことが土台です。
まずは走る量をしっかり確保して、試合で最後まで動ける体をつくりましょう。