筋トレを頑張った後、「一杯だけならいいよね?」と思う方も多いはず。
結論から言うと、筋トレ後にお酒を飲むのはダメではありません。
ただし、飲むタイミングと量には注意が必要です。
アルコールが筋肉に与える影響
アルコールには、筋肉の合成を妨げる働きがあります。
筋トレ後、身体は「筋肉を修復・成長させよう」とする状態になりますが、
そこにアルコールが入ると、その働きが抑えられてしまいます。
実験データで見るアルコール摂取と筋肉合成の関係
以下のようなデータがあります。
- プロテインのみ摂取 … 筋肉合成 100%(基準)
- プロテイン+アルコール摂取 … 約24%低下
- 炭水化物+アルコール摂取 … 約37%低下
同じ筋トレをしても、アルコールを一緒に摂ることで筋肉の成長スピードが下がることが分かります。
大量に飲まなければ問題ない
この影響は、大量に飲んだ場合に顕著に出るという点が重要です。
少量のアルコール(ビール1杯やワイン1杯程度)であれば、
すぐに筋肉が分解されるようなことはありません。
つまり、「お酒を飲むこと自体が悪い」のではなく、
「タイミングと量」が大切ということです。
ベストなタイミングは筋トレ後2〜3時間あける
筋トレ直後にお酒を飲むのは避けましょう。
まずは、しっかりと栄養補給(プロテインや食事)と休息を優先してください。
そして、2〜3時間ほど経ってから飲酒するのがおすすめです。
この時間を空けることで、筋肉の回復を妨げるリスクを最小限にできます。
毎日350mlを2本以上飲む人へ:気をつけたいポイント
「毎日350mlを2本くらいは普通」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、これを毎日続けると、カロリーや内臓への負担が確実に積み重なります。
- ビール350mlあたりのカロリーは約140kcal
- 2本で約280kcal/日、1ヶ月で約8,400kcal(脂肪約1kg分)
見た目以上に高カロリーで、ダイエット中は無視できません。
さらに、アルコールは肝臓で分解されるため、毎日の飲酒は肝臓に負担をかけ、
脂肪肝や肝機能低下のリスクを高めます。
また、アルコールは睡眠の質を下げ、代謝を悪化させる原因にもなります。
「毎日飲む」こと自体が体にとってはストレスなので、
週に1〜2日は“休肝日”を設けるのがおすすめです。
まとめ
・筋トレ後のアルコールはダメではない
・大量摂取で筋肉合成が低下する
・飲むならトレーニング後2〜3時間空ける
・毎日の飲酒はカロリーと肝臓負担に注意
・週に1〜2日の休肝日を設けるのが理想