こんにちは。

毎日の練習やトレーニング、本当におつかれさまです。

「もっと速くなりたい」「体を大きくしたい」「レギュラーを取りたい」

そんな思いで努力している学生アスリートのみなさんに、とっても大事な話があります。

それは――

「ちゃんと寝てますか?」ということ。

「練習してるから大丈夫」

「夜は動画見て、寝るのは0時くらいかな」

そんなあなたは、せっかくの努力をムダにしているかもしれません。

実は、筋肉は“休んでいるとき”に育つ

トレーニングをすると、筋肉は一時的に傷つきます。

それを修復しながら、前よりも少しだけ強くなる。このしくみを「超回復(ちょうかいふく)」といいます。

この超回復が起こるのは、トレーニング中ではなく、寝ているときです。

特に入眠後すぐの「深い眠り(ノンレム睡眠)」の時間に、体は本気で回復作業に入ります。

睡眠中に出る“成長ホルモン”がスゴい

成長ホルモンという言葉、聞いたことありますか?

これは、

  • 身長を伸ばす
  • 筋肉や骨をつくる
  • 疲れを回復させる
    といったアスリートの味方のようなホルモンです。

このホルモンは、トレーニング中ではなく、睡眠中にたくさん分泌されます。

特に寝始めの90分間に分泌量がピークになると言われています。

つまり、寝る時間が遅くなったり、眠りが浅かったりすると、筋肉も、体の回復も、思うように進まないということになります。

睡眠不足が続くとどうなる?

がんばって練習しているのに、こんなことが起きていませんか?

  • 疲れが取れない
  • パフォーマンスが下がっている気がする
  • ケガしやすい
  • イライラする、集中できない
  • なかなか筋肉がつかない

これ、睡眠不足が原因かもしれません。

特に睡眠が足りないと、「コルチゾール」というストレスホルモンが増えます。

これは筋肉の分解をうながす働きがあり、せっかくついた筋肉が減ってしまうこともあるのです。

どれくらい寝ればいいの?

成長期にある中高生アスリートの場合、7~8時間の睡眠時間は確保したいところ。

「そんなに寝てたら勉強する時間がないよ」と思うかもしれませんが、寝ないと脳も体も働かないんです。

勉強の集中力も、記憶力も、実はしっかり寝ているかどうかに左右されます。

質の良い睡眠をとる3つのコツ

  1. 寝る前1時間はスマホ・ゲームを控える
     → スマホの光(ブルーライト)は、眠気を妨げるんだ。
  2. ストレッチやお風呂でリラックス
     → 副交感神経が働き、寝つきやすくなるよ。
  3. 毎日できるだけ同じ時間に寝る・起きる
     → 体内時計が整って、質のいい眠りに入りやすくなる!

最後に:努力を無駄にしないために

トレーニングも大事。

食事も大事。

でも、その成果を最大限にするのは“睡眠”です。

しっかり寝ている人と、寝ていない人。

半年後、1年後、どちらが強くなっているかは明らかです。

「寝ること=サボり」ではなく、

「寝ること=最強のトレーニング」。

今日からぜひ、自分の睡眠を見直してみてください。

明日の自分のために、夜はしっかり体を休めよう。