「毎日運動しないと意味がない」と思っていませんか?
運動は“毎日コツコツと継続しなければ効果がない”と思っている方は多いかもしれません。
確かに、こまめな運動は健康維持に役立ちます。でも、忙しい日々の中では「理想通りに運動できない」こともありますよね。
そんな中、実は最近の研究では、週に1〜2回まとめて運動するスタイルでも健康効果があるという結果が報告されているんです。
「時間があるときにしっかり動ければOK」という、少し肩の力が抜ける考え方が注目されています。
最新の研究が示す「運動の合計時間」の大切さ
アメリカ・マサチューセッツ総合病院の研究チームは、10万人以上を対象にした大規模な調査で、「心臓や脳の健康」と運動習慣の関係を調べました。
この研究では、運動の頻度や分散だけでなく、週全体の合計運動時間に注目しています。
その結果、
✅ 週に150分以上の中〜高強度の運動を行っていれば、頻度に関係なく心血管疾患(CVD)のリスクが低下
ということが明らかになりました。
心筋梗塞・心不全・脳卒中・心房細動などの重大な病気の発症リスクが、
「毎日少しずつ運動している人」も「週末にまとめて運動する人」も、同じように下がっていたのです。
ポイントは“運動の頻度”ではなく“合計量”
この研究で特に注目されたのは、何回に分けるかよりも、どれだけ体を動かせたか(総量)が重要ということです。
たとえば、
- 毎日30分 × 5日(合計150分)
- 週末に75分 × 2日(合計150分)
どちらでも、心血管リスクの低下に同じような効果があると報告されています。
つまり、「こまめに分けて運動しなきゃ」と思わなくても、まとまった時間でしっかり動ければ十分なんです。
「週末しか動けない」でも大丈夫
この研究結果は、平日なかなか時間が取れない方にとって、大きな励みになります。
「週に1回しか運動できないから意味がないのでは…」
「途中で続かなくなるのが心配で始められない」
そんなふうに感じていた方も、“やれるときに、しっかり動く”というスタイルでも健康効果が得られると知れば、取り組みやすくなりますよね。
どんな運動が効果的?
研究で対象となったのは「中〜高強度の運動」です。
以下のようなものが当てはまります:
- 軽く息が上がる程度の早歩きやジョギング
- サイクリングやウォーキング
- 自宅での筋トレ(スクワット、プランクなど)
- ダンス、HIIT、スポーツなど
「強度が高い運動」=「きつい運動」ではありません。
大切なのは、“少し息が弾む程度”の動きを合計で150分以上行うこと。無理のない範囲で取り組んでいきましょう。
まずは「できる日」に始めてみる
忙しい毎日の中で、運動の優先順位が後回しになるのは自然なこと。
でも、週に1日でも、自分の体と向き合う時間を作ることは、将来の健康に大きな影響を与えます。
「週末に1時間だけ運動してみよう」
「仕事が休みの日に30分だけ歩いてみよう」
そんな一歩が、心臓や脳の健康、そして気分のリフレッシュにもつながります。
まとめ:自分のペースで“積み上げる運動習慣”を
運動は、毎日きっちりやらなくても大丈夫。
大切なのは“週の中でどれだけ体を動かせたか”という合計時間です。
週に1回、まとまった運動でも、しっかりと健康効果があります。
「やらなきゃ」ではなく、「できるときにやってみよう」という気持ちで、無理なく続けていきましょう。
あなたの生活リズムに合った運動スタイルを見つけて、心も体も心地よく整えていきたいですね😊