「筋トレは毎日しないと痩せない」と思っていませんか?

実は、筋トレ後にはEPOC(エポック)と呼ばれる“運動後もカロリー消費が続く効果”があります。

高強度の筋トレを行えば、その数時間後~24時間ほど安静にしていても代謝が高い状態が続きます。

つまり、休息日を入れても脂肪燃焼は止まらないのです。

EPOC(エポック)とは?

EPOCは正式にはExcess Post-exercise Oxygen Consumption(運動後過剰酸素消費)といいます。

筋トレやHIITのような強度の高い運動を行うと、体は運動後もしばらくの間、以下のような回復作業を続けます。

  • 筋肉の修復
  • 乳酸の分解
  • 体温・心拍数の正常化
  • ホルモンバランスの調整

この回復作業にはエネルギーが必要なため、運動を終えても脂肪燃焼が続くのです。

特に大筋群(脚・胸・背中)を使う筋トレを行うと、EPOC効果が大きくなります。

毎日やるより、休息日をうまく使った方が効果的な理由

毎日筋トレをすると確かに消費カロリーは増えますが、それと同時に以下のリスクもあります。

  1. 怪我や関節の炎症リスクが上がる
    筋肉はトレーニング中ではなく、休んでいる間に成長します。
    休息なしでは修復が追いつかず、筋力低下や慢性的な痛みにつながります。
  2. モチベーションが下がりやすい
    「毎日絶対やらなきゃ!」というプレッシャーは、精神的な疲労や挫折の原因になります。
  3. EPOC効果を活かせない
    高強度トレーニングの後は代謝が上がった状態が続きますが、毎日追い込むと回復が間に合わず効果が薄れることも。

お休みの日は「軽めの運動」でOK

休息日だからといって、一日中ソファで過ごす必要はありません。

EPOCを活かしつつ、体を動かす習慣をキープするならウォーキングが最適です。

  • 30〜60分程度のウォーキングで血流が良くなり、回復も早まります。
  • 運動習慣が崩れにくくなります。

60分ウォーキングの脂肪燃焼目安

体重や歩くペースにもよりますが、60分ウォーキングで消費できるカロリーは約200〜300kcal。

脂肪1kgは約7200kcalなので、

60分ウォーキング × 24〜36回(約1か月)=脂肪1kg減の計算が成り立ちます。

効率的な週のトレーニング例

  • 週2~3回:高強度筋トレ(全身)
  • 週2〜3回:60分ウォーキングや軽めの有酸素運動
  • 週1〜2回:完全休養

このペースでも、EPOC+有酸素運動の効果で脂肪はしっかり減っていきます。

まとめ

  • 筋トレ後はEPOC効果で数時間〜24時間、代謝が高い状態が続く
  • 毎日やらなくても脂肪燃焼は継続する
  • 怪我やモチベーション低下を防ぐために休息日を入れる
  • 休息日は軽いウォーキングで血流を促し、脂肪燃焼もプラス
  • 継続的な習慣作りが最も大事

「毎日ハードな筋トレ」を頑張るよりも、「休みながらでも続けられる習慣」を作る方が、結果的に長く、そして確実に痩せることができます。