ラグビーで相手を一気に振り切る瞬間。
試合を決めるのは「スプリント力」です。
ただがむしゃらに走るだけではなく、筋肉と神経を効率よく鍛えることで、加速もトップスピードも飛躍的にアップします。
本記事では、ラグビー選手がスプリント力を高めるためのポイントを分かりやすく解説します。
1. 基本は「筋肉をつけること」
スプリントは、「筋肉の力」×「神経の反応」で決まります。
特にお尻(大臀筋)や太もも(前・後ろ)の大きな筋肉を鍛えると、地面を強く押せる力=パワーが増えてスピードが出やすくなります。
⚠️ 注意:筋肉をつけると逆に遅くなる、は間違いです。適切に鍛えれば、加速もトップスピードも両方アップします。
2. スタートダッシュでは「大きな筋肉」を使う
- スプリントの最初の加速(0〜10m)は、強い力で地面を押す力が勝負
- このとき活躍するのが大臀筋や太ももなどの大きな筋肉
- 練習例:スクワット、ヒップスラスト、ランジなどで筋肉とパワーを強化
➡ 下半身トレーニング例はこちらでチェック
3. トップスピードでは「バネの力」を使う
- 加速後に最高速度に達する段階では、筋肉の大きさよりも「弾む力」が重要
- この弾む力は、伸張反射(筋肉が伸びると反射的に縮もうとする力)によって生まれます
- 練習例:ジャンプや跳ねる動き(プライオメトリクス)で、地面を押すときに自然にバネを使えるようにする
💡 ポイント:
- スタート → 大きな筋肉でグッと加速
- トップスピード → 筋肉のバネを使って効率よく走る
4. 練習の順番の目安
- 筋肉とパワーを強化(大臀筋・ハムストリングス・太もも)
- バネ・弾む力を鍛える(ジャンプ系のトレーニング)
- 実際のスプリントで力を使う感覚を体に覚えさせる
💡まとめ
- 筋肉をつける → スタート加速が速くなる
- バネの力を鍛える → トップスピードで速く走れる
- 両方を組み合わせる → 爆発的スプリントが可能に
スプリント力は、ただ走り込むだけでは磨かれません。
筋肉で爆発的な加速を生み、バネでトップスピードを引き出す――その両方を手に入れることで、ラグビーのプレーは一段と進化します。
今日からのトレーニングに取り入れて、ピッチで誰よりも速い一歩を刻みましょう。