サッカーの試合では、ピッチで戦うスタメンだけでなく、ベンチにいる控え選手の準備もとても大切です。

監督から「次、行け!」と声がかかるのは突然です。その瞬間に体も気持ちも整っていなければ、思うようなプレーができないこともあります。

「ベンチにいる間はただ座って待つ」――そんな過ごし方では、せっかくの出番を活かしきれません。

今回は、控え選手が試合中にできる準備や過ごし方を、わかりやすくまとめていきます。

1. ベンチで座りっぱなしのデメリット

試合を通してずっと座っていると、体や気持ちにいくつかの悪い影響があります。

  • 体が冷えてしまう
     筋肉が冷えると力が出にくくなり、交代直後にスピードが乗らなかったり、けがにつながることがあります。
  • 脚が重くなる
     座ったままでは血の巡りが悪くなり、いざ走ろうとしたときに足が動きにくくなることもあります。
  • 気持ちの緊張が緩む
     試合をただ「見ている」だけの状態になると、ピッチのスピード感についていけなくなります。
  • 急な交代に慌てやすい
     リラックスしすぎていると、突然呼ばれたときに気持ちの切り替えが難しく、動きが硬くなることがあります。

このように、座りっぱなしは体にも心にもあまり良いことはありません。

2. 体を温めておく工夫

控え選手にとって一番大切なのは「体を冷やさないこと」です。

  • こまめに立ち上がって軽く動く
     近くでストレッチをしたり、短いジョグをするだけでも血の巡りが良くなります。
  • 股関節や下半身をほぐす
     サッカーの動きでよく使う部分なので、常に動かしておくと交代直後から動きやすくなります。
  • 交代が近そうならダッシュを数本
     ベンチ横で5〜10mの短いダッシュを入れると、体が一気に試合モードになります。

体を小まめに動かすことは、けがの予防にもつながります。

3. 水分とエネルギーを忘れない

「試合に出ていないから」と水分や栄養補給を怠ってしまうのは危険です。

  • 水分と一緒に塩分やミネラルも補給
     足がつるのを防ぐ効果があります。
  • 軽めの補食を用意しておく
     バナナやゼリー飲料など、胃に負担をかけないものがおすすめです。
  • 交代直前は少量に
     飲みすぎたり食べすぎたりすると、走り始めが重く感じます。

交代後も全力で走るためには、ベンチにいる時間から準備が必要です。

4. 試合を観ながら自分の出番を想像する

ただ試合を眺めるのではなく、「自分が出たらどう動くか」を考えながら見ることも大事です。

  • 相手選手の特徴を観察
     よく攻め上がるサイドバックなのか、フィジカルに弱いセンターバックなのか。
  • 自分がマッチアップしそうな相手を意識
     利き足や守り方のクセをチェック。
  • チームの流れを読む
     「中盤でつなぎが途切れている」「サイドが空いている」など、自分が補える部分を探す。

これを意識するだけで、交代直後の入り方がスムーズになり、流れを変える一手になれます。

5. 心の準備も忘れずに

体だけでなく、心の準備もとても大切です。

  • 「次は自分かも」と常に思っておく
  • ピッチに入る場面を頭の中でシミュレーションしておく
     (例:点を取りに行く時間帯でFWとして入る、守りを固める時間帯でDFとして入る)
  • 自分なりのスイッチを持つ
     深呼吸する、太ももを叩く、軽くジャンプするなど、気持ちを切り替える動作を決めておくと安心です。

まとめ ― ベンチは待機場所ではなく準備の場所

控え選手にとって、ベンチの時間はただの待機時間ではありません。

ずっと座っていれば体は冷え、気持ちも緩んでしまいます。

  • 体を温めておく
  • 水分とエネルギーを補給する
  • 試合を観ながら出場をイメージする
  • 心のスイッチを整えておく

これらを意識して過ごすだけで、交代直後から自然に試合に入っていけます。

控え選手の準備次第で、試合の流れが大きく変わることもあるのです。