「今日は気分が重くて、運動する気になれない…」
そんな日も誰にでもあります。
無理に体を動かそうとすると、逆に効率が悪くなったり、体調や気分に悪影響を与えることがあります。
ここでは、気持ちが乗らないときに無理に運動を避けたほうがよい理由と、上手に体づくりを続けるコツを解説します。
1. ストレスホルモン「コルチゾール」が増えやすい
気分が重く、やる気が出ない状態で強い運動を行うと、体内のストレスホルモンコルチゾールが急上昇します。
コルチゾールが高い状態では、
- 筋肉の分解が進む
- 免疫力が下がる
- 脂肪がつきやすくなる
といった影響があります。
たとえば、気分が落ち込んでいる日に無理に筋トレをしても、筋肉が十分に成長せず、逆に疲労だけが残ることがあります。
2. 気持ちが先行する交感神経の過剰刺激
気分が重いと、心身ともに緊張状態になりやすく、交感神経優位になっています。
ここで高強度運動をすると、心拍や血圧がさらに上がり、余計に不快感や疲労感が増してしまいます。
例えば、憂うつな気分で無理にランニングを始めると、息切れや動悸で余計に気持ちが落ち込み、運動の効果も得られません。
3. 回復力が低下して損傷が蓄積
気分が沈んでいるときは体の回復力も低下しやすく、同じ運動をしても回復に時間がかかります。
無理を続けると筋肉や関節の損傷が蓄積し、体調やメンタルにも悪影響が出ます。
気持ちに合わせた運動の工夫
気分が重い日は、運動の強度や内容を調整することが大切です。
- 軽いストレッチや散歩など、体に負担の少ない運動を選ぶ
- 音楽や香りなどで気分を整えながら体を動かす
- 元気なときにしっかり負荷をかけてバランスを取る
運動は「習慣」が最も大事です。1日軽めに済ませても、翌日にまた体を動かせば継続は可能です。
まとめ
- 気分が重い時に無理に運動すると、ストレスホルモン増加・交感神経過剰・回復力低下で効率が悪くなる
- 軽めの運動や休息に切り替えることは、体づくりの継続にプラス
- 運動のメリハリを意識し、気分や体の声に合わせることが長期的な成果につながる
疲れていなくても、気持ちが重い日は無理に体を追い込まず、気分に合わせて調整することが最も効率的で安全です。