カタボリックとは何か?
「筋トレをしているのに体が引き締まらない」「頑張っているのに疲れやすくなった」――そんな方は、もしかすると「カタボリック状態」に陥っているかもしれません。
カタボリックとは、身体が筋肉を分解してエネルギーとして使ってしまう状態のことです。これは、エネルギーや栄養が不足しているとき、または過度なストレスや睡眠不足のときに起こります。
筋肉をつけたい方や代謝を高めたい方にとって、これは大きなマイナス要因。せっかくの運動が「筋肉を減らす」方向に働いてしまうのです。
カタボリックによるリスク
- 筋肉の減少
筋トレしても筋肉が増えない、むしろ減ってしまう原因になります。 - 基礎代謝の低下
筋肉が減ることで消費エネルギーが落ち、痩せにくく太りやすい体質に。 - 慢性的な疲労やだるさ
回復が追いつかず、いつも疲れている状態になります。 - 肌荒れ・免疫力の低下
たんぱく質不足が長引くと、髪や肌、免疫機能にも悪影響が出てきます。
こういう状況は要注意!
- 朝食を抜いてそのまま運動している
- トレーニング後に食事をとらない
- 夕食が極端に少ない or 炭水化物を抜いている
- 睡眠時間が5時間以下の日が続いている
- ハードな運動を毎日休まず続けている
これらはすべて、体が筋肉を分解しやすい「カタボリック」の誘因です。
カタボリックを防ぐ基本のポイント
① 運動のタイミングに合わせて栄養をとる
運動30~60分前には炭水化物(おにぎり・果物など)、運動後にはたんぱく質(プロテイン・卵・肉類など)を意識して補給しましょう。
② 睡眠は回復の要!
最低でも6時間、できれば7〜8時間の睡眠を確保。成長ホルモンの分泌により、筋肉の回復がスムーズになります。
③ 無理な食事制限をしない
糖質や脂質を極端に減らすと、体は筋肉を分解してエネルギーを補おうとします。バランスのとれた食事が重要です。
④ 適度に休む!
筋肉はトレーニング中ではなく、「休息中」に成長します。週に1~2日は完全休養を入れるか、軽い運動に切り替えましょう。
カタボリックは筋肉を守るための体の「防衛反応」ですが、運動や食事、睡眠の工夫で防ぐことができます。トレーニングの効果を最大限に引き出すためにも、**筋肉を「減らさない工夫」**を取り入れていきましょう。