サッカーは、90分間ほぼ止まることなく動き続けるスポーツです。

学生の皆さんも「試合中にどれくらい走るのか?」「どんなトレーニングが必要なのか」と疑問に思うことがあるでしょう。

実際、サッカーでは短い全力のスプリントから、ポジション移動の軽いジョグまで、様々な強度の運動が連続して行われます。

この記事では、1試合における走行距離の目安と、それに対応する基礎トレーニングの考え方を整理します。試合でのパフォーマンス向上だけでなく、ケガの予防や効率的な練習にもつながる内容です。

1. 総走行距離の目安

サッカーの1試合(90分)での総走行距離は、プレーヤーのポジションやプレースタイルにもよりますが、おおよそ10 kmが目安とされています。

この10 kmの中には、歩行や軽いジョグ、中強度の走行、そして全力スプリントが含まれます。試合中は休むことなく動き続けるため、スタミナや持久力は必須です。

  • 総距離:約 10 km
  • 内容:歩行・ジョグ・中強度走・スプリントを組み合わせる

2. スプリント(全力走)の重要性

試合中の守備や攻撃の切り替えは、短い距離の全力スプリントに直結しています。スプリントは距離こそ短くても、勝敗を分ける重要なプレーです。

  • 回数:10~20回
  • 1回の距離:15~30 m
  • 総スプリント距離:200~300 m(総走行距離の2~3%)

この短い距離を最大限のスピードで走り切るためには、日々のトレーニングで筋力と瞬発力を鍛えることが欠かせません。特に下半身の大腿四頭筋、ハムストリング、大臀筋、そして体幹を強化することが、安定したスプリントや切り返しにつながります。

3. 中~高強度ランの役割

スプリント以外の中~高強度の走行は、試合中の攻守の連動やポジション移動に重要です。ドリブルの加速、相手への寄せ、スペースへの移動など、スプリントの合間に繰り返されます。

  • 距離:3~5 km
  • 内容:ダッシュ、切り返し、スプリントとの組み合わせ
  • 目的:プレーの連動性向上、攻守の切り替えサポート

ここでも下半身と体幹の筋力が重要です。筋力が不足すると切り返しのスピードが落ち、動きが遅れてしまうことがあります。基礎筋力トレーニングでスピードや安定性を支えましょう。

4. 歩行・軽いジョグの意味

総走行距離の多くを占めるのが、歩行や軽いジョグです。単に疲れを回復させるだけでなく、次のスプリントや中強度走への準備として欠かせません。

  • 距離:5~7 km
  • 役割:試合中のポジション移動、回復、スペース調整
  • ポイント:軽くても常に体を動かすことで試合のリズムを維持

この部分は、持久力トレーニングで強化できます。ジョグや長距離ランを通じて心肺機能を高め、90分間の試合を通して集中力を切らさずに動ける体を作ることが目標です。

5. トレーニングで意識すべきバランス

サッカーのパフォーマンスを高めるには、スプリント力・筋力・持久力の3つの要素をバランスよく鍛えることが重要です。

  1. 筋力トレーニング
    • 下半身、体幹、股関節の安定性
    • スプリント・切り返し動作を支える
  2. スプリント・ダッシュ練習
    • 短距離全力走を繰り返す
    • 実際の試合の動きに近い強度で実施
  3. 持久系トレーニング
    • 中強度ラン、軽いジョグ、インターバル走
    • 90分間動き続ける体力を養う

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まとめのイメージ

90分の試合で約10 kmを走る場合の走行内容は、次のようになります。

  • スプリント(全力走) → 200~300 m
  • 中~高強度走 → 3~5 km
  • 歩行・軽いジョグ → 5~7 km

短いスプリントでも試合での重要な場面に直結するため、基礎筋力と併せてトレーニングすることが不可欠です。また、歩行やジョグの距離が長くても、心肺機能や体力を支えるための持久力トレーニングは欠かせません。

サッカーの試合で全力を発揮するためには、ただ走るだけでは不十分です。筋力、スプリント力、持久力の3つを意識し、バランスよくトレーニングすることで、試合中の動きの精度や切り返しの速さ、持久力の持続につながります。

基礎トレーニングを積み重ねることで、試合でのパフォーマンスは確実に向上します。学生の皆さんも、毎日の練習で筋力・スプリント・持久力をバランスよく鍛えて、90分間走り切れる体を作りましょう。