運動前の補食の目的は、体の中ですぐ使えるエネルギーを補給し、練習や試合の後半まで持続的に動ける状態を作ることです。

このため、糖質中心の補食が最適で、脂質の多い食品は避けるのが基本です。

運動前におすすめの糖質補給:カステラ

  • 理由
    • 糖質が中心で効率よくエネルギー補給できる
    • 脂質が少なく消化が速い
    • 卵由来のタンパク質も少量摂取できる
  • 栄養成分(カステラ1切れ 約60g)
    • 糖質:約40g
    • 脂質:2〜3g
    • タンパク質:約6g

カステラは一見「甘いお菓子」に見えますが、低脂質&糖質中心で練習前の理想的な補食です。

避けたい食品:ドーナツ・クロワッサンなど

  • 栄養成分(菓子パン例 約100g)
    • 糖質:約30g
    • 脂質:15〜20g
    • タンパク質:5g未満

脂質が多いと糖質の吸収が遅くなり、消化不良や腹痛のリスクが高まります。

結果、運動前のエネルギー補給としては効率が悪く、試合中のパフォーマンスにも影響します。

補食を選ぶときの意識ポイント

  1. 糖質中心
    • 運動の4時間前から体重1kgあたり1〜4gを目安に摂取
  2. 脂質は控えめ
    • 消化を妨げないことが重要
  3. タンパク質は+α
    • 少量で十分、主目的はあくまで糖質補給

その他の選択肢

  • みたらし団子:糖質補給に優秀
  • ゼリー・バナナ・100%ジュース:固形物が苦手な場合や慣れていない選手向け

まとめ

  • 「糖質補給=甘いものなら何でもOK」は誤解
  • カステラやみたらし団子は低脂質で糖質中心、運動前に最適
  • ドーナツや菓子パンは脂質が多く効率が悪い
  • 補食は単なる“おやつ”ではなく、その日のパフォーマンスを左右する糖質戦略