スポーツの練習やトレーニングをしていると、慣れない動きや新しいメニューを行ったときに腕や脚がプルプル震えることがあります。

「筋力が足りないのかな?」
「疲れているせい?」

そんなふうに感じることも多いと思いますが、実はこの震えには、身体が成長している証拠が隠れています。

今回の記事では、スポーツ学生に向けて「筋肉が震える理由」と「震えとの向き合い方」をわかりやすく解説していきます。

筋肉が震える最大の理由は“神経系”

筋肉が震える現象は、筋力不足よりも神経系がその動きをまだ正確にコントロールできていないことが主な原因です。

筋肉は、脳から送られる指令を神経が伝えることで動いています。

しかし、慣れない動作や新しいフォームでは、この神経の連携がまだ整っておらず、力の調整を細かく行えないため、筋肉がプルプルと震えるのです。

これは「身体が新しい動きに適応するための初期段階」であり、決して悪いことではありません。

慣れない動作では神経と筋肉の連携が乱れる

以下のようなトレーニングを初めて行ったとき、震えが起こりやすくなります。

・片脚スクワット
・体幹トレーニングの長時間キープ
・バランスディスクを使った動作
・フォーム修正後のランニングやジャンプ
・繊細なコントロールが必要な補強トレーニング

こうした動作では、普段あまり使わない筋肉や小さな安定筋(スタビライザー)が働き、脳と筋肉の連携が追いついていない状態になります。

すると、筋繊維の動員が不安定になり、一部の筋肉に負担が偏り、震えが出るようになります。

震えは「神経系がアップデート中ですよ」というサインなのです。

震える=悪いことではありません

スポーツ学生は「震える=弱い」と誤解しがちですが、そうではありません。

震えは、身体が新しい刺激を受けて必死に適応しようとしている証拠です。

次のような変化が裏で起こっています。

・新しい筋繊維が動員されている
・神経系が細かい力の調整を学習している
・姿勢を支える小さな筋群が初めて働いている

つまり震えは、上達の入り口にいることを示しています。

プロ選手でも、新しい技術を練習すると普通に震えます。

「震える=悪い」ではなく、「震える=成長中」と考えることが大切です。

現場でよく見る“プルプル現象”

部活やクラブの現場では、次のような場面で震えが出ることが多くあります。

・新しいポジションに挑戦した直後
・フォーム修正後の初期段階
・繊細な姿勢保持を求められる補強
・リハビリ明けの動作再学習
・反復練習の中で負荷のかけ方が変わったとき

これは、身体が「未経験の領域」に挑戦している証拠で、非常に良い兆候です。

震えが減っていくメカニズム

継続してトレーニングを行うと、神経と筋肉の連携が整ってきます。

これを神経適応と呼びます。

神経適応が進むと、

・力の入り方が安定する
・必要な筋肉だけを使えるようになる
・左右差が減り、フォームが整う
・動きの再現性が高まる

といった変化が起こり、震えは自然と減っていきます。

震えが減るのは、身体が「その動きをマスターした」というサインです。

震えているときの注意点

震えは成長のサインとはいえ、まったく気にしなくて良いわけではありません。

以下のポイントに気をつけて取り組むことが大切です。

・フォームが崩れるほど震えるなら無理をしない
・痛みが出る震えは休む
・疲労が強い日は負荷を軽めにする
・呼吸が止まっていないか確認する

正しく向き合えば、震えはパフォーマンス向上の味方になります。

震えるときほど“成長している”

慣れない動きのトレーニングやフォーム修正で震えるのは、スポーツ選手にとって非常に良いサインです。

特に学生の時期は、神経系の発達が大きく進むタイミングでもあるため、震えは伸びしろの証拠とも言えます。

震えたから落ち込む必要はありません。

震えるということは、今まで使われていなかった筋や神経が働き始めている証であり、その後のパフォーマンスの伸びにつながります。

まとめ

筋肉がプルプル震える理由は、筋力不足ではなく神経系がその動作をまだコントロールできていないためです。

震えは、身体が新しい動きを学習している途中段階であり、成長のシグナルです。

震えを恐れる必要はありません。

むしろ、震えているときこそ、あなたの身体は確実に強くなっています。

スポーツ学生として、震えを前向きに受け取り、日々のトレーニングの質を高めていきましょう。