「一生懸命練習しているのに、ラリーや試合で思うように打てない」

学生テニスの現場では、こうした悩みを抱える選手が少なくありません。

ストロークの反復、サーブ練習、ボレー練習など、練習量は十分。

指導も受けている。

それでも成長を実感しにくい場合があります。

その原因の一つが、自分の打球やフォームを正確に把握できていないことです。

そこで非常に役立つのが、動画を使った「振り返り」です。

自分の感覚は主観的でズレやすい

テニスのプレー中、選手は自分の感覚を頼りに動きます。

「しっかりスイングできた」

「タイミングは合っていた」

「足の運びはスムーズだった」

こうした感覚は重要ですが、実際には主観的で誤差が生じやすいものです。

特に学生選手は、体格や筋力、技術レベルに個人差があり、

感覚と実際のフォームや打球とのズレに気づきにくい場合があります。

たとえば、フォアハンドで「しっかり振れた」と思っても、

動画で確認するとスイング軌道が安定していなかったり、

体重移動が十分でなかったりすることがあります。

動画は客観的なフィードバックをもたらす

動画で自分のプレーを確認すると、

・スイング軌道の乱れ

・打点やラケットの面の角度

・フットワークや重心の移動

・ショットのタイミングや力の使い方

などを、客観的に捉えられるようになります。

「思っていたより体が開いていた」

「足が滑ってラケットが安定していなかった」

こうした気づきは、感覚だけでは得られないものです。

テニスは「再現性」と「判断」の競技

テニスは、短時間で判断し、正確な動作を繰り返す競技です。

ラリー中のフットワーク、スイングのタイミング、サーブやリターンの選択、ボールへの力の伝え方など、

正しい動作を安定して再現できるかどうかが結果を左右します。

動画で振り返ることで、なぜそのショットがうまくいったのか、

どこが崩れると失点につながるのかを具体的に理解できます。

なんとなくの練習から抜け出す

ラリーを繰り返す、筋トレを行う、ボレー練習をこなす。

こうした量的な練習は大切ですが、

現状の課題や改善点が明確でなければ、努力は十分に活かされません。

動画を使った振り返りにより、

今の自分に足りない要素や修正ポイントがはっきりし、

一つひとつのプレーに意識を集中させることができます。

修正と実践の積み重ねが成長の鍵

動画で課題を確認し、

練習で意識し、

再び映像で確認する。

このサイクルを繰り返すことで、技術は少しずつ洗練されていきます。

才能よりも、正しい修正と実践をどれだけ積み重ねられるかが、成長を大きく左右します。

まとめ

学生テニスにおいて、動画を使った振り返りは、

単なる確認作業ではありません。

・自分を客観視する

・課題を明確にする

・努力の質を高める

これらすべてを可能にする、成長を加速させる手段です。

感覚を大切にしながら、

映像という客観的な視点を取り入れる。

その積み重ねこそが、次のレベルに進むための確かな一歩になります。