運動してるのに体が変わらない…それ、睡眠が原因かも?

筋トレを頑張っているのに、なかなか引き締まらない。体重が減らない。疲れが抜けない。

こういった悩みを抱える方の中には、実は「睡眠の質」や「睡眠時間の不足」が原因になっているケースがよくあります。

睡眠は筋肉の回復や代謝の調整に密接に関わっています。睡眠が足りていないと、どれだけ運動しても、効果が出づらく、むしろ逆効果になることもあるのです。

① 筋肉がつかない・減る:筋タンパク質の合成が抑えられる

睡眠中、筋肉の回復や成長を助ける「成長ホルモン」が多く分泌されます。しかし、睡眠が足りないと、このホルモンがうまく働かず、逆に筋肉を分解する「コルチゾール」というホルモンが優位になってしまいます。

結果として、筋肉はつきにくく、場合によっては分解されてしまうのです。

② 集中力の低下 → トレーニングの質が下がる

睡眠不足は脳にも影響を与えます。「今日はなんとなく集中できない」「注意が散りがち」な状態では、運動のパフォーマンスが落ち、フォームの乱れやケガのリスクが高まります。

また、集中できないトレーニングは、質も効果も下がってしまうため、積み重ねているつもりでも成果に結びつきにくくなります。

③ 睡眠不足は代謝を下げる

人間の体は、睡眠中にエネルギーやホルモンバランスを整えています。睡眠が不足すると、そのサイクルが乱れ、回復力の低下・代謝の低下が起こります。

これはつまり、「痩せにくく、疲れやすく、筋肉も増えにくい体になる」ということ。どんなに運動しても、体の“土台”が整っていないと変化は現れにくいのです。

睡眠の質を高めるためのポイント

  • 睡眠時間は7〜8時間の確保を目安に、自分の生活リズムに合った就寝時間を意識する
  • 寝る1時間前からスマホや強い光を避け、脳を落ち着かせる
  • カフェイン・アルコールは就寝の3〜4時間前までに
  • 就寝・起床時間はできるだけ一定に保つ(体内時計の安定)

睡眠は、筋トレの「前後」に必ず関係している大切な回復時間です。

「頑張る」だけでは体は変わりません。「休む力」も、理想の体づくりには欠かせないのです。

トレーニングと同じくらい、睡眠に目を向ける習慣を今日から取り入れてみませんか?