部活やトレーニングのあと、「なんか疲れが残ってる…」「ストレッチって本当に疲労回復になるの?」と思ったことはありませんか?

今回は、「ストレッチと疲労回復の関係」について、スポーツを頑張る中高生に向けてわかりやすく解説します。

「疲労」と「疲労感」はちがう?

まず大切なのは、「疲労」と「疲労感」は別のものだということ。

  • 疲労=体にたまったストレスやダメージ(筋肉や神経の消耗など)
  • 疲労感=「疲れたな〜」「だるいな〜」と感じる自覚のこと

つまり、「体はまだいけるけど、なんとなくしんどい」と感じるときは、疲労感が強い状態とも言えます。

この2つは似ているようで違うので、それぞれに合った対策が必要です。

ストレッチで疲労はとれるの?

結論から言うと…

✅ ストレッチは疲労感を軽くするのには効果的!

❌ でも、たまった疲労そのものを回復する力はあまりない!

静かにゆっくり伸ばす「静的ストレッチ」は、体をリラックスさせてくれるので、「なんとなくスッキリしない」ときには効果を感じやすいです。

これは、副交感神経(リラックスをつかさどる神経)が働きやすくなるから。ストレッチをすると「落ち着く」「眠くなる」という経験、ありますよね?それがその証拠です。

ただし、筋肉のダメージを回復させたり、栄養不足を補ったりするためには、しっかり食べて、しっかり寝ることが何よりも大事です。

ストレッチをするおすすめのタイミング

ストレッチは、やり方やタイミングによって効果が変わります。おすすめのタイミングは次の3つ!

✅運動後(クールダウン)

練習後に軽めのストレッチをすると、筋肉の緊張がゆるみ、疲労感の軽減につながります。

✅お風呂のあと

体があたたまっているので、筋肉が伸びやすく、ストレッチの効果が高まります。

✅寝る前

副交感神経が優位になりやすく、睡眠の質を高める助けになります。暑くて寝苦しい時期にもおすすめ!

「疲労回復」には3つの柱を意識しよう

ストレッチだけで「疲れを全部とろう!」と思うのはNG。以下の3つが回復には欠かせません。

  1. 栄養補給(バランスのいい食事+水分補給)
  2. 睡眠(最低でも6〜7時間はぐっすり)
  3. 休養(無理せず、回復の時間も大事に)

そのうえで、**ストレッチは「補助的なサポート」**として取り入れると効果的です。

まとめ:疲れたらストレッチ?それとも寝る?

✔「なんとなくだるい」と感じたらストレッチ

✔「全身に疲れがたまっている」ときは食事と睡眠を優先

✔「ストレッチ=疲労回復の特効薬」ではないが、リラックスや睡眠の質を高めるにはとても有効!

毎日全力でがんばっている学生アスリートにとって、「回復」も立派なトレーニングの一部です。

この暑い時期は特に疲れがたまりやすいので、ストレッチをうまく活用しながら、体の声に耳を傾けていきましょう!