先日、ソフトテニスに取り組む高校2年生が体験トレーニングに来てくれました。今回のテーマは、「力を出すこと」だけではなく、“力みすぎずに動ける身体”を作ることでした。
ソフトテニスはラケット競技であるため、「強く振る」ことに意識が向きやすい競技です。しかし、実際にはそれだけでは安定したプレーにはつながりません。
特に試合になると、緊張やプレッシャーによって身体が硬くなり、本来の動きが出せなくなることがあります。だからこそ、技術だけでなく「身体の使い方」や「メンタルとの向き合い方」を含めて整えていくことが重要になります。
プレッシャーがかかると身体は硬くなる
緊張しやすい選手ほど、「ミスをしたくない」という意識が強くなりやすい傾向があります。
すると、
- 肩や首に力が入る
- 呼吸が浅くなる
- 動き出しが遅れる
- 身体全体が固まりやすくなる
といった反応が起こりやすくなります。
これは“弱さ”ではなく、人の身体に自然に起こる反応です。だからこそ、「気合いで何とかする」のではなく、緊張した状態でも動ける身体づくりが大切になります。
現在の課題は「上半身主導の動き」
今回の体験では、ラケットを振る際に上半身で強く振ろうとするクセが強く見られました。
もちろんスイングの力強さは必要ですが、腕や肩だけで打とうとすると、
- 首や肩が力みやすい
- 回転動作が小さくなる
- 一歩目の反応が遅れる
- 下半身との連動が弱くなる
といった状態につながりやすくなります。
特にソフトテニスでは、細かいステップや切り返し、素早い方向転換が必要になるため、「全身を連動させること」が重要です。
背骨の動きがパフォーマンスを左右する
身体をスムーズに使う上で特に重要になるのが、背骨周りの動きです。
背骨には、
- 回旋(ひねる)
- 屈曲(丸める)
- 伸展(反る)
- 側屈(横に倒す)
など、さまざまな役割があります。
これらの動きがうまく出せることで、身体全体がしなやかに連動しやすくなります。
逆に、背骨周りが硬くなると、腕だけで無理に振ろうとしてしまい、力みや負担につながります。
「力を入れる」だけではなくタイミングも重要
スポーツでは、「常に全力で力を入れる」ことが正解ではありません。
大切なのは、
- いつ力を入れるのか
- どの方向に力を伝えるのか
- どれくらいの強度で使うのか
をコントロールすることです。
必要以上に力が入り続けると、逆に反応速度や動きの滑らかさは低下してしまいます。
だからこそ、「頑張る」だけでなく、“抜く感覚”や“切り替える感覚”も重要になります。
試合中に考えすぎないために
実際の試合では、「肩をこう動かそう」「足をこう出そう」と細かく考える余裕はほとんどありません。
だからこそ大切なのが、日々の積み重ねです。
- 練習で身体の使い方を反復する
- トレーニングで課題と向き合う
- 動きや感覚を整理する
こうした積み重ねによって、試合でも自然と身体が動きやすくなっていきます。
まとめ
ソフトテニスでは、単に力強くプレーするだけではなく、
- 力みすぎないこと
- 全身を連動させること
- プレッシャー下でも動けること
が大切になります。
今回の体験でも、身体の硬さや動きのクセを整理しながら、「頑張りすぎる」のではなく、“必要な力を必要なタイミングで使える状態”を目指して取り組みました。
日々の練習やトレーニングの積み重ねが、試合でのスムーズな動きや安定したプレーにつながっていきます。

