続けられる環境が、いちばんの近道

〜結果が出ないと感じているあなたへ〜

  

「痩せたい」「体力をつけたい」

そう思って始めたのに、気づけば続かなくなってしまう。

そんな経験、誰にでもあると思います。

でもそれは、あなたの気持ちが足りないわけじゃありません。

  

身体は、すぐには変わらないものだからです。

むしろ、ゆっくり変わるのが自然なんです。

  

【1】脂肪はゆっくりしか減らない

〜消費カロリーの目安を知ろう〜

ダイエットを始めたとき、最初に落ちやすいのは**水分や体内のエネルギー(グリコーゲン)**です。

肝心の「脂肪」は、そう簡単には落ちません。

脂肪を1kg落とすには、約7200kcalの消費が必要。

たとえば、ウォーキング(METS値:3.5)を体重60kgの人が1時間行った場合、消費カロリーは約210kcal。

毎日1時間歩いても、脂肪1kg落とすには30日以上かかる計算です。

つまり、「結果が出ない」と感じている間も、確実に脂肪は減っているのです。

焦らず、続けることこそが大切です。

  

【2】筋肉と姿勢は「継続」で変わる

筋トレを始めても、数日で筋肉が大きくなることはありません。

筋肉は継続的な負荷によって、2〜3ヶ月かけて少しずつ成長していきます。

ただし、運動やストレッチによって姿勢が良くなることはあります。

猫背が少し伸びたり、お腹が引き締まって見えたりと、見た目の印象が変わるケースもあるのです。

けれどこれは一時的な変化で、やめてしまえばまた元に戻ってしまいます。

だからこそ、無理のない範囲で継続することがやっぱり大事なんですね。

  

【3】完璧じゃなくていい。「やめない工夫」を

「毎日運動しないと意味がない」

「甘いものは絶対NG」

そんなふうに完璧を目指すと、続かなくなるのは自然なことです。

運動や食事は、頑張りすぎなくても効果は出ます。

週に2〜3回のウォーキング、夜だけ炭水化物を控える、階段を使う——それだけでも、続ければ変化につながります。

やめない工夫=あなたに合ったやり方を見つけること。

それが長く続けられるコツです。

  

【4】「今日はこれだけやる」パターンをいくつか用意しよう

何もできなかった日ほど、落ち込みますよね。

そんなときのために、「これだけはできる」選択肢をあらかじめ用意しておくのがおすすめです。

たとえばこんな感じです:

  • ストレッチを5分だけ
  • 甘いお菓子を1つ減らす
  • 水を1杯多く飲む
  • エレベーターじゃなく階段を使う
  • 寝る前に深呼吸を3回

どれも、数分でできることばかり。

でも、これを「今日できたこと」としてカウントするだけで、自分を責めずに済みます。

「何もできなかった…」から

「これはできた!」という気持ちに変わるだけで、継続の力になります。

  

【5】意志より、環境がカギになる

継続のためには、気合や根性よりも「仕組み」や「環境」が大事です。

  • 運動の時間をスケジュールに組み込む
  • 健康的な食材を冷蔵庫にストックしておく
  • 一緒に頑張れる仲間や相談相手を持つ

こうした仕掛けや工夫が、やる気が出ない日にも背中を押してくれます。

  

【最後に】「変わりたい」と思ったその気持ちが第一歩

「頑張りたいけど頑張れない」

そんなときは、無理に自分を動かそうとしなくていいんです。

続けるためには、自分に合ったペースで、やめないでいること。

小さな一歩の積み重ねが、いつのまにか大きな変化になっていきます。

あなたのペースで、一歩ずつ前へ進みましょう。